味仙出身店主が作る台湾ラーメンを深夜に
名古屋メシのひとつとして、すっかり認知された台湾ラーメン。名古屋・今池の中国台湾料理店「味仙」で70年代に生まれたメニューで、台湾の「台仔麺」を元に、激辛のミンチを乗せるなどアレンジされた独自の一杯である。「台湾ラーメンは、実は台湾には無い」というのは最早有名な話。昨今は派生系「台湾まぜそば」も人気だ。
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今宵は、味仙名駅店出身の店主が作る台湾ラーメンを啜りに、名古屋の歓楽街・錦三へ。市営地下鉄桜通線「久屋大通駅」から歩いて2分ほど、伊勢町通りと伝馬町通りの交差点そばに2020年1月に創業した「台湾ラーメン 仙」だ。早くも8月には栄・女子大小路に2店舗目をオープン。いずれも朝方まで営業している。
麺メニューは、味仙ゆずりの「台湾ラーメン」に加え、オリジナルの「台湾とんこつ」、辛味の無い「ラーメン」の3系統を用意。台湾ラーメンは、辛さ控えめの「アメリカン」、激辛の「イタリアン」も提供可能だ。また、味仙の定番「こぶくろ辛し和え」を始め、手羽先煮込み、台湾酢豚、台湾ちまき、点心などのサイドメニューも充実。
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今回は店オリジナルの「台湾とんこつ」を注文した。5分ほどで味仙同様の小ぶりな丼が到着。通常の台湾ラーメンのスープが鶏ガラ醤油なのに対し、こちらは豚骨白湯がベースだ。重すぎずクドくなく、サラサラした飲み口だが、丁寧に炊かれているので旨味の輪郭は確か。やや甘みがあるので、唐辛子の辛味を少し和らげてくれる。
合わせる麺は県西部・愛西市のダイイチ食品製。中細でコシがあり旨く、量も申し分なし。そこに唐辛子を加えたミンチ肉、刻みニンニク、ニラ、モヤシ、ネギと定番の具材がトッピングされる。スープをズズイと飲み干せば、胃がじんわりとアツくなってくるのがわかる。味仙直系の味を深夜に啜れるのはありがたい。ぜひシメにどうぞ。
<店舗データ>
【店名】 台湾ラーメン 仙
【住所】 愛知県名古屋市中区錦3-3-17
【最寄】 市営地下鉄桜通線「久屋大通駅」徒歩2分