駒門PA下り、飲食は無・量・寿の3店舗
旅の途中、東名高速道路の「駒門PA」で休憩を。東京から名古屋方面へと向かう下り線だと、新東名と分岐する「御殿場ジャンクション」を越えて最初の休憩所となる。上下線とも富士山の伏流水を取れる取水場があり、持ち帰り用に空のペットボトルや容器を販売している。またPA内の飲食店では調理にも使われているという。


土産店「時之栖ファクトリーストア」ではお茶、おでん、缶詰、乳製品、御殿場高原ハム・ソーセージ、富士山関連商品、菓子、農産品などに加え、自衛隊駒門駐屯地が近いこともあり「自衛隊グッズ」も充実。缶入りパンや自衛隊銘菓、アパレル、ステッカー、自衛隊とコラボしたキユーピーまで様々揃えている。眺めているだけでも楽しい。
ちなみに上り線の売店・食堂は2022年10月10日をもって閉店してしまった。使われていたレトロな建屋は国内の高速PAで最古の1971年建造で、手作りの「アメリカンドッ君」発祥の地としても有名だっただけに惜しむファンも多かった。一方、下り線は新東名の延伸に伴い2017年に現在の場所まで移転したため、新しく綺麗な建屋である。


その下り線PAには飲食店は3つ。 定食や丼モノ、うどんや蕎麦を扱う「無 mu」、GKビーフや富士宮焼そばなどを提供する「量 ryo」、そして今回訪れたラーメン店「寿 jyu」が営業中だ。3軒並ぶと「無量寿」。永遠の生命の阿弥陀仏を指す言葉だが、同じように永く親しまれる店になってほしいという願いで付けたそうだ。
今回はこのうちの「寿 jyu」でラーメンを啜ることに。といってもフードコート形式なので、3店舗いずれも客席は共用である。テーブルをメインに100席ほどあるだろうか。注文はまず3店共通の券売機で食券を購入し、それぞれの店舗に持っていく。そして半券と交換で渡される呼び出し機が鳴るまで客席で待つという流れである。


麺メニューだが、ラーメン類は「昔懐かし醤油」「コク旨塩」「肉野菜味噌」「温玉担々麺」の4種をラインナップ。それぞれ味玉を追加トッピング出来る。またフルサイズのチャーハンに加え、麺+半チャーハン、麺+ライス+春巻+揚焼売のセットも用意。今回は麺メニュー筆頭の「肉野菜味噌ラーメン(780円)」を注文することに。
着丼までは10分ほど。紅生姜や胡椒などの調味料はカウンターにあるのでお好みで。スープは豚骨がベースだろうか。サラリとした味噌スープで塩味は強すぎず。そこに柔らかめでゆるくウェーブのかかった中細麺が泳ぐ。飛び抜けた個性はないが、安定感があり十分に美味しく啜れる味だ。こちらにも伏流水が使われているようである。


そして嬉しいのは野菜たっぷりな点だ。キャベツ、モヤシ、ニンジン、キクラゲ、コーン、小松菜。そこに豚コマも加わり実に具沢山。徐々に丼頂のバターをスープに溶かし、コクを加えながら食べ進める。野菜不足の中でありがたい一杯だった。ちなみに「無 mu」ではアメリカンドッ君や富士宮やきそばも扱っているので、お好きな方は是非。
<店舗データ>
【店名】 寿 jyu
【住所】 静岡県御殿場市神山1925-133
【高速】 東名高速道路「駒門PA」下り