元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

映画:風立ちぬ

2013年09月03日 | 映画レビュー

ネタバレ防止の為にストリーには触れません。

ゼロ戦設計士の堀越二郎という、僕は全然知らなかった
男の半生と、堀越二郎が生きた戦時中の日本を描いて
います。

最近、宮崎駿が「もう長編映画を作らない」と発表し、
「風立ちぬ」の試写会では「自分で泣いた映画は初めてだ」
と言ったのには、本作が、宮崎駿映画の集大成で、遺作に
しようという決意があったのかもしれない。

本作は、娯楽映画、子供向け映画ではない。

宮崎駿は以前、純粋無垢な「子供たちに向けて作っている」
と、言っていて、ジブリ映画を見ることで、大人も、子供の感性に
戻れるからジブリは愛され続けているのかもしれない。

大人のジブリマニアは、アニメの技法や、ストーリー展開のパターンや、
宮崎駿が映画にこめたメッセージなど、正直、うるさい。

ただ、映画を見て、楽しかったか、つまんなかったか、それだけでいい。

ジブリの映像美は素晴らしく、温かみと、空気感が凄くあります。

情熱を持って、夢を具現化する男と、理想と現実のギャップと、純愛が
交錯し、感情移入しやすい作品で、後半部にぐぐっときながら、
最後の「荒井由実」の「ひこうき曇」で、涙腺が崩壊した。

僕はユーミンは然程関心が無かったが、凄くいい歌だ。
本作の為に作られたようにすら感じる歌だ。

ただ、1点、素人臭い主役の声優をつとめた庵野の声には最後まで
違和感を感じてしまった。


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