Memorandums

知覚・認知心理学の研究と教育をめぐる凡庸な日々の覚書

レポート指導の例

2007-09-28 | Education for 学部1,2年
 2年次生向けの基礎実験のレポート指導でとりあげた点をいくつか列挙しておくことにする。かなり初歩的な点から指摘せざるをえない。初年次教育(基礎ゼミなど)への参考にしたい。
 
文章表現について
 段落分けをすること。段落の文頭は1字下げる。
 口語表現をまじえないこと。「ずいぶん」「すごく」
 レポートには向かない客観性を欠く表現の例。
  「きれいな結果」「残念ながら・・・」(主観的判断)
  「証明された」(飛躍した断定)
 勝手な記号(■ <> など)をつかわないこと。
 無駄な改行、空白行をつかわないこと。
実験の方法の記述
 刺激条件の図示が必要な場合がある。
 実験参加者(被験者)、材料、機材などの記述もそれぞれ「文章化」する。メモのような箇条書きは不適。
実験結果の記述
 統計量(平均値など)の羅列ではく、傾向の有無を述べる。
 数値の有効桁を意識すること。無駄な桁数を記述しない。これは数値の精度に関わる。
 図表のタイトルはその位置を確認する。タイトルは内容がわかるようにつける。
 図表の数値、軸には単位が必要か、考える。
 統計数値の書き方は、その例(統計の教科書よりも「レポートの書き方」)をみながら。
考察
 文献を引用し、結果と比較する。
 引用のしかた(記述のしかた)に注意する。
 引用文献のリストをつくる。
  以上についても「レポートの書き方」参照。



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