メモ
命題:最小単位
事実についての記述、主張や「思いつき」を命題に置き換えること
主語、述語は必ずしも明示されないが、意味として真偽の判定が明快であるもの
構成:展開と結論
結論があらかじめ明示され(introduction)、最終的に結論に至る過程が「論理的」に構成される
命題の前提を吟味し、論を組み立てること
説得力:論理の前提、結論の価値
読み手の知識を前提として、充分な説明と明快な論理が展開されること
さらに新たな知識と可能性が示唆されること、「想像力」を刺激できるものであること
ここでの論が必要不可欠であること、その主張と根拠
命題の真偽を判定するための根拠となる資料:充分か、確かか
結論、主張にオリジナリティがあるか
→ただ資料を羅列したとしか言えないものや、他の言説(論文など)を「まね」てなぞったただけのものはオリジナルの文章とは言えない(論文ではもちろん、研究計画書の類いや学部卒業論文としても認められない)
命題:
「虐待について」 × 漠然とした連想を単語で書き付けたもの? 命題ではない
「児童虐待について耳にすることが多い。」 × 主語は?
「児童虐待は怖いと思う。」 ?? 真偽の判定が主観的、多義的?
「児童虐待が増加している。」 △ 不十分な命題
「昨年度の日本全国で報告された児童虐待の件数は、一昨年よりも増加した。」 ○
真偽判定可能、より明確な命題設定が可能、その命題の真偽そのものは別
構成:
introduction - - - > 結論
命題 提起 命題 評価/意義、残された問題
↓ ↑
本文
論証
根拠の提示
前提の検討
他の命題、根拠との比較、総合
論理の組み立て:
いかにして単純かつ明快な命題群から、論理を組み立てるか
(そこでは何が前提となっているか、その前提はここでは妥当か、その根拠は)
論理的誤りや、安易で粗雑な飛躍という落とし穴をいかにして避けるか
重要な事実、根拠、命題を見落としていないか
根拠(evidence)となる資料の提示と評価:
オリジナルの資料にせよ、間接的に引用する資料にせよ、その資料を読み手が必要に応じて可能な範囲で再検討できることが必要。資料が得られた過程は明確に示されているか。
資料の価値、意義あるいは限界は論じられているか。
資料は、ここでの問題において妥当なものか。必要十分な精度、量を備えているか。それらに言及したか。
資料の記述は、単なる事実や統計データの羅列ではない。必ず、特徴や傾向について適切な言い換えをして、その内容(事実)をわかりやすく要約する。これは事実と意見を混同することとは区別できる。
科学論文の場合:
Introduction (問題、序、目的 など:特に項目をたてないことも多い)
これまでの研究をふまえて問題を整理し、本研究の位置づけと意義を明らかにしたうえで、検証可能な仮説を命題として提起する。
以下、Method(方法)、Results(結果)、Discussion(考察)において論証をおこない、最後に結論を明示することは、一般的な論文と共通する。
新聞記事など:
社説など論説記事を除いて、一般的な記事は論理的な文章には違いないが、上記の構成とはやや異なる。一般には、内容は事実の記述が中心であり、あらためて最後に結論を述べることはないが、今後の展望などにふれることが多い。
命題:最小単位
事実についての記述、主張や「思いつき」を命題に置き換えること
主語、述語は必ずしも明示されないが、意味として真偽の判定が明快であるもの
構成:展開と結論
結論があらかじめ明示され(introduction)、最終的に結論に至る過程が「論理的」に構成される
命題の前提を吟味し、論を組み立てること
説得力:論理の前提、結論の価値
読み手の知識を前提として、充分な説明と明快な論理が展開されること
さらに新たな知識と可能性が示唆されること、「想像力」を刺激できるものであること
ここでの論が必要不可欠であること、その主張と根拠
命題の真偽を判定するための根拠となる資料:充分か、確かか
結論、主張にオリジナリティがあるか
→ただ資料を羅列したとしか言えないものや、他の言説(論文など)を「まね」てなぞったただけのものはオリジナルの文章とは言えない(論文ではもちろん、研究計画書の類いや学部卒業論文としても認められない)
命題:
「虐待について」 × 漠然とした連想を単語で書き付けたもの? 命題ではない
「児童虐待について耳にすることが多い。」 × 主語は?
「児童虐待は怖いと思う。」 ?? 真偽の判定が主観的、多義的?
「児童虐待が増加している。」 △ 不十分な命題
「昨年度の日本全国で報告された児童虐待の件数は、一昨年よりも増加した。」 ○
真偽判定可能、より明確な命題設定が可能、その命題の真偽そのものは別
構成:
introduction - - - > 結論
命題 提起 命題 評価/意義、残された問題
↓ ↑
本文
論証
根拠の提示
前提の検討
他の命題、根拠との比較、総合
論理の組み立て:
いかにして単純かつ明快な命題群から、論理を組み立てるか
(そこでは何が前提となっているか、その前提はここでは妥当か、その根拠は)
論理的誤りや、安易で粗雑な飛躍という落とし穴をいかにして避けるか
重要な事実、根拠、命題を見落としていないか
根拠(evidence)となる資料の提示と評価:
オリジナルの資料にせよ、間接的に引用する資料にせよ、その資料を読み手が必要に応じて可能な範囲で再検討できることが必要。資料が得られた過程は明確に示されているか。
資料の価値、意義あるいは限界は論じられているか。
資料は、ここでの問題において妥当なものか。必要十分な精度、量を備えているか。それらに言及したか。
資料の記述は、単なる事実や統計データの羅列ではない。必ず、特徴や傾向について適切な言い換えをして、その内容(事実)をわかりやすく要約する。これは事実と意見を混同することとは区別できる。
科学論文の場合:
Introduction (問題、序、目的 など:特に項目をたてないことも多い)
これまでの研究をふまえて問題を整理し、本研究の位置づけと意義を明らかにしたうえで、検証可能な仮説を命題として提起する。
以下、Method(方法)、Results(結果)、Discussion(考察)において論証をおこない、最後に結論を明示することは、一般的な論文と共通する。
新聞記事など:
社説など論説記事を除いて、一般的な記事は論理的な文章には違いないが、上記の構成とはやや異なる。一般には、内容は事実の記述が中心であり、あらためて最後に結論を述べることはないが、今後の展望などにふれることが多い。