ふたたび晩年の四重奏から。作曲は15番 Op.132よりも遅く、7楽章からなる全体はもはやそれまでの古典的形式観を超えたところにある作品であることを示す。孤独の森をさまよい歩くような音楽である。そこあるのは絶望でなく、むしろ透明な悲しみと慰めというべきか。
全楽章は切れめなく演奏されるが第4楽章が長大であり中心をなす。Suskeの歩みはあくまでも先を急がない。音楽はしばしば自在に表情を変えるが、激することはない。
Reference
Suske Quartett Berlin 1980 Beethoven Streichqartett Nr.14 cis-moll Op.131, CD:Deutsche Schallplatten TKCC-70015.
全楽章は切れめなく演奏されるが第4楽章が長大であり中心をなす。Suskeの歩みはあくまでも先を急がない。音楽はしばしば自在に表情を変えるが、激することはない。
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Suske Quartett Berlin 1980 Beethoven Streichqartett Nr.14 cis-moll Op.131, CD:Deutsche Schallplatten TKCC-70015.