Memorandums

知覚・認知心理学の研究と教育をめぐる凡庸な日々の覚書

Beethoven Streichqartett Nr.13 B-dur Op.130

2005-01-28 | Music
 6楽章からなるBeethoven 最晩年の傑作のひとつ。後に最終楽章は書き換えられて独立した大フーガ Grosse Fuge Op.133 が生まれた。その結果、全体の印象はより親しみやすくなったようだ。第5楽章Cavatinaは沈潜した精神性がすばらしい。
 Suske QのアプローチはAlban Berg Q のような華やかさや" うまさ"とは異なり、ゆっくりと丁寧に音楽をつくりあげていく。ひっそりと語り合うような第3楽章も、初めて楽しむことができた。Lukaskirche, Dresdenでの録音も味わい深く優しい響きである。

 HeiligenstadtにはBeethovenゆかりのホイリゲHeurigeがあり、初秋の夕方など新酒を手元におけばささやかな楽しみを取り戻すことができる。近くにはBeethovengangもあり彼の心象風景を想像させる。Wien市街地からは地下鉄U4が便利である。終点から駅前の広い通りにそって北へ5分、左折してさらに5分ほど坂道をのぼる。

Reference
Suske Quartett Berlin 1979 Beethoven Streichqartett Nr.13 B-dur Op.130, CD:Deutsche SchallPlatten TKCC-70016.
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