野菜に関する怪情報を探る

テレビや書籍、ホームページなどから、野菜に関する記載について疑問に感じたことを綴るつもりです。

野菜の日は過ぎましたが(オクラ)

2011-09-03 16:09:13 | Weblog
 1週間ほど前、新聞広告に8月31日は野菜の日という広告記事が掲載されておりました。特に野菜に関心のない人の目にもとまり、さらに食育を推進する方には教材として活用される場合も期待されるので、もう少し内容を考えてほしいものだとの印象を持っております。
 オクラについて「特有の粘りには、タンパク質の吸収を助けるといわれる成分も含まれているので、肉や魚と食べるとよいでしょう。」と書かれております。「タンパク質の吸収を助ける成分」とは何ぞやと悩んでおりました。ネット情報からの推察ですが、著者は「ムチン」というタンパク質をこの有効成分と考えておられるようです。動物の粘液などのネバネバにはムチンが含まれている。当然胃を守る粘液にもムチンは含まれます。一方で、オクラは確かにネバネバします。ではオクラのネバネバはムチンによるものなのか?探しましたが、文献がありません。無理にムチンを想定しなくとも、ペクチンなどの炭水化物でもネバネバしそうには思えます。また仮に、植物にムチンに似た物質が含まれていたとして、それが胃や腸で、本来のムチンと同じように働くのか?また、それがどうしてタンパク質の吸収を助けることになるのか?わずか数行の文言ですが、実に頭を悩ませてくれます。