あるテレビ局の方から、「曲がったキュウリなど野菜の規格外品が多くでており、市場流通できないので、非常にもったいない。曲がったキュウリもまっすぐなものと同じようにおいしいことを示すことはできるか?」という質問をいただきました。別の番組で野菜の先生が「キュウリは曲がっていても、上から下まで太さが同じであれば、おいしい。」と述べられたことを受けての質問のようでした。
野菜園芸大百科にも書かれていますが、お尻の太ったもの、逆にお尻の細くなったものなどは、樹の状態の悪い時に発生しやすいため、こういったキュウリは生で食べたときおいしくないであろうとは想像できますし、経験的にもそう思います。また、別の番組で、キュウリを容器に閉じこめて、例えば星形の果実を作る実験をしていました。力が加われば、キュウリの果実の形は容易に変わります。したがって、果実が他のものに触れるだけで、曲がることもあります。こういった原因で曲がった果実は、それほど味の面で悪くはないと推測できます。従って、「太さが均一なら曲がっていてもよい」という考えも、正しい部分はあろうかと思います。
いっぽうで、同書にも「株が若く草勢がよい収穫初めの時期には(曲がり果の)発生が少ない。」と書かれています。すなわち、樹が元気な時には、曲がったり、先の形が変な果実はできにくいので、まっすぐな果実を高品質として選ぶのには理があるものと考えます。
曲がったキュウリがもったいないというとき、どういう用途に使えるかをまず考える必要があろうかと思います。味がどうであれ、曲がっているとカッパ巻きには使えません。漬物などの加工業者も機械が使いづらいため、嫌がるかもしれません。家庭の主婦の立場でも、サラダにする時には切りづらいのではないでしょうか。
ユーザーの立場を考えずに、単に成分Aについては「まっすぐなものと、曲がったものと差がありません」と言っても仕方ないように思えます。それ以前に、曲がるには曲がるなりの原因があります。その原因を無視して、曲がったキュウリでひとくくりにして、品質に関して議論することは難しいものと考えます。
とはいえ、「資源を大切に」という社会です。曲がったキュウリをおいしく食べる工夫ができるのは一般家庭だと思います。曲がった安いキュウリとまっすぐで高級感のあるキュウリをうまく選択できればよいのかもしれません。
野菜園芸大百科にも書かれていますが、お尻の太ったもの、逆にお尻の細くなったものなどは、樹の状態の悪い時に発生しやすいため、こういったキュウリは生で食べたときおいしくないであろうとは想像できますし、経験的にもそう思います。また、別の番組で、キュウリを容器に閉じこめて、例えば星形の果実を作る実験をしていました。力が加われば、キュウリの果実の形は容易に変わります。したがって、果実が他のものに触れるだけで、曲がることもあります。こういった原因で曲がった果実は、それほど味の面で悪くはないと推測できます。従って、「太さが均一なら曲がっていてもよい」という考えも、正しい部分はあろうかと思います。
いっぽうで、同書にも「株が若く草勢がよい収穫初めの時期には(曲がり果の)発生が少ない。」と書かれています。すなわち、樹が元気な時には、曲がったり、先の形が変な果実はできにくいので、まっすぐな果実を高品質として選ぶのには理があるものと考えます。
曲がったキュウリがもったいないというとき、どういう用途に使えるかをまず考える必要があろうかと思います。味がどうであれ、曲がっているとカッパ巻きには使えません。漬物などの加工業者も機械が使いづらいため、嫌がるかもしれません。家庭の主婦の立場でも、サラダにする時には切りづらいのではないでしょうか。
ユーザーの立場を考えずに、単に成分Aについては「まっすぐなものと、曲がったものと差がありません」と言っても仕方ないように思えます。それ以前に、曲がるには曲がるなりの原因があります。その原因を無視して、曲がったキュウリでひとくくりにして、品質に関して議論することは難しいものと考えます。
とはいえ、「資源を大切に」という社会です。曲がったキュウリをおいしく食べる工夫ができるのは一般家庭だと思います。曲がった安いキュウリとまっすぐで高級感のあるキュウリをうまく選択できればよいのかもしれません。