原発事故の早期収束、震災からの1日も早い復旧をお祈りします。
軽い話題です。
数年前のこと、ローカルテレビ局から「下呂にトマト丼というものがある。牛丼の具にトマトを用いたものであるが、地元の高糖度トマトを使っている。」と紹介された上で、コメントを求められました。その場で、食ったこともないものについて、なんと回答したか忘れましたが、「牛丼に高糖度トマトとはふざけている。高い食材を使えばおいしいものではなく、具材なら調理用のトマトを使った方が無用な甘味も抑えられよいはず」と思い込んでおりました。時間があったので、片道5時間、ローカル線にゆられて、トマト丼を食べに行ってみました。
下呂名物トマト丼と聞いていたので、下呂駅前にいけば、トマト丼マップでも簡単に入手できるだろうと気楽に考えておりました。ところが、駅前から温泉街にかけて、飛騨牛の看板はあっても、トマト丼を売っている気配はありません。温泉街の小さなレストランで、やっとトマト丼と対面できました。
ものを見ることもなく、「トマト丼に高糖度トマトとは野菜を知らない素人の発想」と信じていたことの誤りに気づきました。飛騨牛を使った高級牛丼のうえに、丸いトマトを薄切りしたスライスがのっていました。実に美しい。この薄切りを普通のトマトでやろうとすると、ゼリーから汁が落ちるわ、やわらかすぎて歯ごたえがないわで、丼にはあいません。お勧めのはずだった調理用トマトを生でスライスすると、色は赤くて毒々しく、ぱさぱさしていてやはり牛丼にはあいません。高糖度トマトを使うことで、実がかたく、そのため薄切りが可能です。さらにしっかりした味の飛騨牛に負けることなく、トマトの新鮮な風味をかもし出していました。
さすがに料理人の目は鋭いものと感心した次第です。こうした地元の食材をうまくアレンジしたB級(?)グルメが全国で食べられるようになれば、旅は観るだけでなく、舌で味わう楽しみがさらに増すでしょう。全国にはおもしろい野菜が残っているので、うまく使って季節限定の地域グルメをアピールしてもらいたいものです。
軽い話題です。
数年前のこと、ローカルテレビ局から「下呂にトマト丼というものがある。牛丼の具にトマトを用いたものであるが、地元の高糖度トマトを使っている。」と紹介された上で、コメントを求められました。その場で、食ったこともないものについて、なんと回答したか忘れましたが、「牛丼に高糖度トマトとはふざけている。高い食材を使えばおいしいものではなく、具材なら調理用のトマトを使った方が無用な甘味も抑えられよいはず」と思い込んでおりました。時間があったので、片道5時間、ローカル線にゆられて、トマト丼を食べに行ってみました。
下呂名物トマト丼と聞いていたので、下呂駅前にいけば、トマト丼マップでも簡単に入手できるだろうと気楽に考えておりました。ところが、駅前から温泉街にかけて、飛騨牛の看板はあっても、トマト丼を売っている気配はありません。温泉街の小さなレストランで、やっとトマト丼と対面できました。
ものを見ることもなく、「トマト丼に高糖度トマトとは野菜を知らない素人の発想」と信じていたことの誤りに気づきました。飛騨牛を使った高級牛丼のうえに、丸いトマトを薄切りしたスライスがのっていました。実に美しい。この薄切りを普通のトマトでやろうとすると、ゼリーから汁が落ちるわ、やわらかすぎて歯ごたえがないわで、丼にはあいません。お勧めのはずだった調理用トマトを生でスライスすると、色は赤くて毒々しく、ぱさぱさしていてやはり牛丼にはあいません。高糖度トマトを使うことで、実がかたく、そのため薄切りが可能です。さらにしっかりした味の飛騨牛に負けることなく、トマトの新鮮な風味をかもし出していました。
さすがに料理人の目は鋭いものと感心した次第です。こうした地元の食材をうまくアレンジしたB級(?)グルメが全国で食べられるようになれば、旅は観るだけでなく、舌で味わう楽しみがさらに増すでしょう。全国にはおもしろい野菜が残っているので、うまく使って季節限定の地域グルメをアピールしてもらいたいものです。