このブログの読者の方から、ショウガ紅茶について質問を受けました。紅茶については多少の知識はありますが、ショウガも野菜だろといわれれば、その通りですが、「薬効」となると薬学の中でも生薬学の守備範囲ですので・・・。
野菜売り場に並んでいるショウガも、古くから生薬(漢方薬)に用いられてきました。その有効な摂取方法は、有効成分が解明されていない時代から、試行錯誤のなかで考えられてきたはずですから、「効能」を期待するなら、漢方医に相談するのが正しいかと思います。
ただこの忙しい時代です。「ショウガを煮出した汁を冷蔵庫で保存しておき、飲む前に紅茶に混ぜるのはどうか」という質問内容でした。ショウガの有効成分はジンゲロールとその分解物であるショウガオールとされています。J. Pharmaceutical Sciences 90, 1958 (2001)(薬学系の雑誌なので普段は読まない)について、JSTの日本語で書かれた要約だけみて、「ショウガオールもジンゲロールも熱水中で不安定なので煮出しには向かないのではないか」と回答いたしました。論文を取り寄せて図表をみると、確かに熱水中でジンゲロールが低下していますが、横軸の時間が通常調理でみる「分」ではなく、「時間」になっています。すなわち、ジンゲロールは、長時間煮ると分解するかもしれませんが、「普通に煮るくらいならほとんど壊れない」というのが正しいようです。ショウガオールについても同様。
すなわち、ショウガの煮汁を冷蔵庫で短期間保存するというのは、能率よくジンゲロール、ショウガオールを摂取するにはよい方法かと思われます。
野菜売り場に並んでいるショウガも、古くから生薬(漢方薬)に用いられてきました。その有効な摂取方法は、有効成分が解明されていない時代から、試行錯誤のなかで考えられてきたはずですから、「効能」を期待するなら、漢方医に相談するのが正しいかと思います。
ただこの忙しい時代です。「ショウガを煮出した汁を冷蔵庫で保存しておき、飲む前に紅茶に混ぜるのはどうか」という質問内容でした。ショウガの有効成分はジンゲロールとその分解物であるショウガオールとされています。J. Pharmaceutical Sciences 90, 1958 (2001)(薬学系の雑誌なので普段は読まない)について、JSTの日本語で書かれた要約だけみて、「ショウガオールもジンゲロールも熱水中で不安定なので煮出しには向かないのではないか」と回答いたしました。論文を取り寄せて図表をみると、確かに熱水中でジンゲロールが低下していますが、横軸の時間が通常調理でみる「分」ではなく、「時間」になっています。すなわち、ジンゲロールは、長時間煮ると分解するかもしれませんが、「普通に煮るくらいならほとんど壊れない」というのが正しいようです。ショウガオールについても同様。
すなわち、ショウガの煮汁を冷蔵庫で短期間保存するというのは、能率よくジンゲロール、ショウガオールを摂取するにはよい方法かと思われます。