キュウリが旬で質問が多いと書いたところですが、あるマスメディアからキュウリのアスコルビナーゼについて質問がありました。回答は2007年10月28日に記した通りです。
キュウリは身近にある野菜ですので、テレビ番組を作ればおもしろそうです。しかしながら、一般向けの本にあるキュウリに関する記載は、「アスコルビナーゼがあるのでビタミンCが破壊される」ということばかりです。確かに番組制作担当者も困るでしょう。また、「アスコルビナーゼ」について家庭の調理の場面では気にすることないと回答されれば、いよいよ困りますよね。
例えば、こんな切り口はどうでしょうか?キュウリにはアスコルビン酸酸化酵素(アスコルビナーゼ)が含まれています。この酵素は酸素を消費して、アスコルビン酸(ビタミンC)を酸化します。この原理を応用して、酸素電極の先端にキュウリの薄切り切片をはりつけます。これをビタミンCの溶液につけると、ビタミンCが酸化され、酸素が消費されます。酸素濃度の低下を調べれば、溶液中のビタミンCが定量できるわけです。これはバイオセンサーのひとつです。スーパーマーケットで売っているようなものを使ってセンサーを作るのでスーパーマーケットバイオセンサーとも呼ばれます。
著者自身、あまり役に立たない論文を書いています。オレンジの皮を使ったペクチンの分析法(Analytica Chimica Acta, 306, 123 (1995))、ゴボウを使った茶のカテキンの分析法(日本食品工学会誌,41,433(1994))、リンゴを使ったリンゴ酸の分析法(J. Flow Injection Analysis, 12, 91(1995))。興味のある方は別刷請求してください。
キュウリは身近にある野菜ですので、テレビ番組を作ればおもしろそうです。しかしながら、一般向けの本にあるキュウリに関する記載は、「アスコルビナーゼがあるのでビタミンCが破壊される」ということばかりです。確かに番組制作担当者も困るでしょう。また、「アスコルビナーゼ」について家庭の調理の場面では気にすることないと回答されれば、いよいよ困りますよね。
例えば、こんな切り口はどうでしょうか?キュウリにはアスコルビン酸酸化酵素(アスコルビナーゼ)が含まれています。この酵素は酸素を消費して、アスコルビン酸(ビタミンC)を酸化します。この原理を応用して、酸素電極の先端にキュウリの薄切り切片をはりつけます。これをビタミンCの溶液につけると、ビタミンCが酸化され、酸素が消費されます。酸素濃度の低下を調べれば、溶液中のビタミンCが定量できるわけです。これはバイオセンサーのひとつです。スーパーマーケットで売っているようなものを使ってセンサーを作るのでスーパーマーケットバイオセンサーとも呼ばれます。
著者自身、あまり役に立たない論文を書いています。オレンジの皮を使ったペクチンの分析法(Analytica Chimica Acta, 306, 123 (1995))、ゴボウを使った茶のカテキンの分析法(日本食品工学会誌,41,433(1994))、リンゴを使ったリンゴ酸の分析法(J. Flow Injection Analysis, 12, 91(1995))。興味のある方は別刷請求してください。