ある「栄養学」の本のトマトのページで気づいた点です。
1.ベータカロテン、ビタミンC、ビタミンEと3大抗酸化ビタミンを含む。
実はベータカロテンはホウレンソウ、ニンジンの1/10、
ビタミンCはイチゴの1/4、ミカンの1/2、ダイコンなみ、
ビタミンEはカボチャ、赤ピーマンの1/5、ラッカセイの1/10、
3種類のビタミンを含まないとはいえませんが、期待するほど多くはないようです。文部科学省の食品成分データベースのランキングを調べると、これら3成分とも野菜のベスト100に入っておりません。
2.トマトのビタミンCはタンパク質と結びついて・・・血栓予防になる。
ビタミンCは化学的にはアスコルビン酸です。トマトから摂ろうが、イチゴから摂ろうが、ペットボトルの茶から摂ろうが、働きは変わらないはずです。トマトに含まれるビタミンCだけが特別の働きをするように誤解を招きます。
3.赤い色素リコペンにはビタミンEの100倍の抗酸化作用があるとされます。
それほどすばらしい成分を含むのであれば、どの程度含まれるのか数値を記載してほしいものです。
4.トマトに含まれるクエン酸は肉料理のうま味を引き出します。
うま味を引き出すのであれば、肉のイノシン酸と相乗作用を示す「グルタミン酸」と書くべきところだと考えます。
5.トマト1個で1日に必要なビタミンCの約半分がとれます。
トマト中(200g)1個のビタミンCは29mgとされます。一方成人の栄養所要量は100mgですので、ビタミンCの所要量の半分摂取するには普通の大きさのトマトが2個必要です。
食に関心のある多くの方が参考にする本だけに、誤解のない表現を期待します。
1.ベータカロテン、ビタミンC、ビタミンEと3大抗酸化ビタミンを含む。
実はベータカロテンはホウレンソウ、ニンジンの1/10、
ビタミンCはイチゴの1/4、ミカンの1/2、ダイコンなみ、
ビタミンEはカボチャ、赤ピーマンの1/5、ラッカセイの1/10、
3種類のビタミンを含まないとはいえませんが、期待するほど多くはないようです。文部科学省の食品成分データベースのランキングを調べると、これら3成分とも野菜のベスト100に入っておりません。
2.トマトのビタミンCはタンパク質と結びついて・・・血栓予防になる。
ビタミンCは化学的にはアスコルビン酸です。トマトから摂ろうが、イチゴから摂ろうが、ペットボトルの茶から摂ろうが、働きは変わらないはずです。トマトに含まれるビタミンCだけが特別の働きをするように誤解を招きます。
3.赤い色素リコペンにはビタミンEの100倍の抗酸化作用があるとされます。
それほどすばらしい成分を含むのであれば、どの程度含まれるのか数値を記載してほしいものです。
4.トマトに含まれるクエン酸は肉料理のうま味を引き出します。
うま味を引き出すのであれば、肉のイノシン酸と相乗作用を示す「グルタミン酸」と書くべきところだと考えます。
5.トマト1個で1日に必要なビタミンCの約半分がとれます。
トマト中(200g)1個のビタミンCは29mgとされます。一方成人の栄養所要量は100mgですので、ビタミンCの所要量の半分摂取するには普通の大きさのトマトが2個必要です。
食に関心のある多くの方が参考にする本だけに、誤解のない表現を期待します。