ホウレンソウがおいしい季節です。ホウレンソウの簡単な調理法として、ゆでるかわりに、ラップして電子レンジで加熱する方法がよく紹介されます。ネット上には、レンジ加熱したら、おいしくないなどの記載がなされています。何故、レンジ加熱の場合にはおいしくないのか考察してみます。
1.ラップして加熱した後、水にさらします。ゆでた場合と比べて、水さらしして絞った後の「かさ」が小さくなっているはずです。加熱時にホウレンソウ内部にあった水が、水蒸気となり失われたためと考えられます。
2.かさが小さくなれば、一口に入れるホウレンソウの体積は、ゆでた場合と同じとすれば、レンジ加熱の場合、より多くのホウレンソウを口にすることになります。ゆでると苦味成分もお湯に溶け出すはずですが、レンジの場合はそのまま残ります。したがって、一口あたりの苦味成分の量は、レンジ加熱の方が、より濃厚なものを多量に口にすることになり、苦味を強く感じるはずです。
3.シュウ酸についてはどうでしょうか?レンジ加熱によってパサパサした食感になり、飲み込むためには、レンジ加熱の方がより多く噛むことになります。噛む時に出るのが唾液です。唾液中のカルシウムとホウレンソウのシュウ酸が混じって独特のえぐ味になるとすれば、レンジ加熱の方が、唾液と混じりやすい分シュウ酸のえぐ味を感じるはずです。2にも書いたように、シュウ酸の溶出はゆでた場合に起こりやすいですし、1度に口にいれる量は、レンジ加熱の方が多いはずです。
4.苦味については、(成分の残存量)X(一口で食べる量) の効果で、レンジの方が苦く、シュウ酸のえぐ味については (成分の残存量)X (一口で食べる量) X (飲み込むまでに噛む回数) の関係でレンジの方がえぐく感じるのではないでしょうか?
5.電子レンジでおいしく加熱するには、ホウレンソウの量によって時間設定が難しいのですが、長時間加熱してパサパサにならないように、注意すべきかと考えます。
以上、実践の成果をコメントいただければと存じます。
1.ラップして加熱した後、水にさらします。ゆでた場合と比べて、水さらしして絞った後の「かさ」が小さくなっているはずです。加熱時にホウレンソウ内部にあった水が、水蒸気となり失われたためと考えられます。
2.かさが小さくなれば、一口に入れるホウレンソウの体積は、ゆでた場合と同じとすれば、レンジ加熱の場合、より多くのホウレンソウを口にすることになります。ゆでると苦味成分もお湯に溶け出すはずですが、レンジの場合はそのまま残ります。したがって、一口あたりの苦味成分の量は、レンジ加熱の方が、より濃厚なものを多量に口にすることになり、苦味を強く感じるはずです。
3.シュウ酸についてはどうでしょうか?レンジ加熱によってパサパサした食感になり、飲み込むためには、レンジ加熱の方がより多く噛むことになります。噛む時に出るのが唾液です。唾液中のカルシウムとホウレンソウのシュウ酸が混じって独特のえぐ味になるとすれば、レンジ加熱の方が、唾液と混じりやすい分シュウ酸のえぐ味を感じるはずです。2にも書いたように、シュウ酸の溶出はゆでた場合に起こりやすいですし、1度に口にいれる量は、レンジ加熱の方が多いはずです。
4.苦味については、(成分の残存量)X(一口で食べる量) の効果で、レンジの方が苦く、シュウ酸のえぐ味については (成分の残存量)X (一口で食べる量) X (飲み込むまでに噛む回数) の関係でレンジの方がえぐく感じるのではないでしょうか?
5.電子レンジでおいしく加熱するには、ホウレンソウの量によって時間設定が難しいのですが、長時間加熱してパサパサにならないように、注意すべきかと考えます。
以上、実践の成果をコメントいただければと存じます。