流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

ひだまりスケッチを見終わっての雑感 を語る

2007-03-30 01:59:15 | ■新房昭之
毎週楽しませてもらいました。ぱにぽにに続く特殊な漫画のアニメ化ですが、アニメ演出もその辺りを意識してる作りだったなぁと思いました。ぱにぽにやネギま!?でもそうでしたが、キャラクターを主に置いた場面の切り替え方が上手いですよね。アイキャッチを効果的に使ってる。ここはこのキャラの場面でアイキャッチ挟んで仕切りなおしみないな話の切り返し方がテンポよくて良かったんだと思います。話に盛り上げどころなどがないからそういった返し方がテンポを生んでるんじゃないかと。映像の緩急で話を作るのがとても上手かったように思えます。今回思ったんだけど、BGMのさり気無さがすごいと思った。音楽を聞かせるようなところは特に無いけど、演出を助けるBGMは素直に凄い。主張の薄い控えめなところに味があるんだな。

あんまり動きを意識させるようなところが無かったのは如何に間を持たせるかがこの作品の命題だったからなのかもしれません。言うなれば紙芝居的なものでどれだけやれるか、ということに尽きてくるんじゃないかと。ネギまと重なってましたし、スケジュール管理の問題などもあるのかもしれません。カラフルな色彩やコラージュはアニメーションの核となる部分ではなくあくまで周辺というか。そもそもぱにぽにのアイキャッチは節約術の産物とも言われてますし。楽な方へ楽な方へ、しかし面白いものを、というのがこの作品の色気なのかもしれません。あくまで作画面でですが。スケジュールが無くて本当に間に合わなかった回がありましたが、素直に楽しむことができましたし。アレは一体なんだったんだろうなぁ。
話に関しては原作をいい意味でなぞってると思います。4コマ漫画などが持ってる取っ付き易さを持ってるじゃないかなぁ。例えるなら賞味期限のついたクレヨンしんちゃんみたいなもんか。そういうライトなところがいいんだと思います。アイキャッチの区切りはコマの区切りみたいな。そういうリズムが面白いんですよね。

ネギま!?が演出的に通じなかったのは進めるべき物語があったし、そっちの方も考えなければならかったからではないかと思います。そもそも原作がぱにぽにやひだまりと形式が違いますからね。それに求められてるもののが他2作品と比べて違う点が多いから、そういう所で食い違いがあったんじゃないかなぁ。

ひだまりスケッチチーフディレクターの上坪さんはやっぱりシャフトの演出家の方々の影響をイイトコどりでまとめてる人と思ったかな。シャフトの演出って新房監督の総取りで語られガチだけど、ネギま!?春などは大沼心さん監督で、色がよく見れたんじゃないかと思います。もう少しその辺は掘り下げて語られてもいいんじゃないかなぁ。まあ、私が知りたいだけなんですが。ひだまりは時系列とか細かいところが多々ありますが、雑感ということでどうか勘弁を。

しかし、声優さんも面白かったなぁ。宮子役の水橋かおりさんは特に面白かったですよ(笑)

追記:ひだまりについての記事を漁っていたら10話の件。
『ひだまりスケッチ』10話が放送事故寸前でも責められない理由(まるのうらがわ(γ))


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