流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

Fate/EXTRA Last Encore 4話 を語る

2018-02-19 23:24:30 | ■新房昭之




どうして俺は。
何もわからない主人公。
己自身がわからないという絵の連発が印象的ですね。
淡々とした姿、冷めきった姿はシナリオの訳の分からなさに対し、
あるがままを受け入れるしかないという態度は、
どこかこちらにも求められる態度という気がしてちょっとした共感性がある。
わからないということへの態度のアプローチとして新鮮というか。
ギャップとして、ネロが盛り立て役として正論を述べてくれるのも頼もしく映る。
なんだかんだでコンビものとして新鮮な作品にうつるかな。



ステンドグラス。
ライダーがグラスだったのに対しアーチャーがステンドグラスとなると、
コゼットの肖像からソウルテイカーにきてる感あるかな。
各階層の移動は割とソウルテイカー的なイメージがあるのかもしれない。



個人的に弾を込めるのはソウルテイカーの武本回のイメージがあるかな。
しかし各キャラなんか微妙に違っていて気になる。
ネロへ感じる安心感はその変わらない姿にあるのかも。
まあサーヴァントの皆さんは割と平常運転で、
マスターが変わっていってしまっているという感じですが。





空気感の絵作りが結構好きかなと。
ささやかな光の描写から空気上を走る弾とか、
静けさのイメージからくる脅威を新鮮に感じられたかなと。



シンボリックな塔の絵など目を引く絵がちょくちょく入る。
塔の持つ意味というのを考えてしまいますね。



戦い、殺すばかりではいけない。



くるりと回る手。
ネロが手を挙げながら一回転してるわけですが、
それを手の描写のみで見せていて新鮮さがありますね。



ネロの語る矜持が豊かな視点を炙り出していて非常に印象的。





何もない、憎しみしかない主人公に心豊かであれと語るネロが非常に染みますね。
緑と光の彩りも美しく、この瞬間はネロの独壇場であるけれど、
そのネロの心を主人公に与えようとしているところにグッとくるなと。
合間に入る主人公を触るネロの手はその心を主人公に実感として与えているようでもあり。
ネロの姿を心に焼き付けることが、即ち主人公の拠り所になるであろうという感じで。
今までのことがあったからこそ、ネロがいたからこそ主人公はネロに礼を伝えているわけで、
これからもそうして欲しい、自分を思って欲しいという延長のなのかもしれないけど、
その伝えたことが大事、という感じが好きかな、と。



生きられたら良かった、で振り向きの絵。
先を歩いた物の絵という感じで転換点を作っているのが新鮮だったかなと。
何回も死んでいるかもしれないらしいけど、
ネロだってそのずっと前に死んでいる。
まだ何者かになっていない主人公に対し、
何者かになったものとしての言葉を入れるのには適当かなという印象が新鮮というか。

アーチャーに襲われる直前とかもですが、
ネロの表情付は印象的な絵が結構あった印象。



火柱エフェクト。



中心に向かう流星。
願いを叶える希望としての流星。
こういう新鮮な絵が出てくるところが好きですね。
暗闇の先の希望を目指していた、という儚さもあるように思える風で。



なんかラスボスマスターさんの原作での意図を考えると、
今にも絶滅寸前の人類っておかしいような感じ。
今までのパターンだとマスターが変わっていてサーヴァントは変わらない、
という印象なので、世界観的にはセイヴァーの能力で変容したけど、
その狙い事態はマスター自身の意図という感じなのかな。
展開を見るに主人公の正体がバレてしまったが故の敗北という感じだったのかな。
どういう形で決着を迎えるのかがやはり楽しみですね。



原作は凜ルートでしかクリアしていないのでいまいちラニの印象が薄い。
一番負けた相手というのは覚えているけど。
4回戦以降はどういう形になるのかな。
そこが1つのキーポイントだとは思うんですが。



ダン・ブラックモアとアーチャー。
原作ではなんかいまいち噛み合ってないパートナー同士というイメージでしたが、
綺麗にまとまっていてグッときますね。
FGOでは騎士の矜持の概念礼装の人ですが、
今話が一種の矜持を扱う話でもあってので、そういう関連がちょっと頭をよぎるかな。



主人公たちの周囲は無数の光の粒子が舞っていましたが、
ここでは月明かりによる光のみ。
光によってステンドグラスの模様が床に落ちているのが印象的。
地に落ちた光がその精神性を見せているようでもあり。

しかし引きがまた意味深すぎて、話でだいぶ引っ張られてる感。
続きが早く見たいアニメっていうのは久しぶりなので、
先をあれこれ予想しながら楽しんで見ていきたいところです。


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