ふと畦道に目を落とすと、青いガラスの破片を撒き散らしたように
小さな小さな青い花が咲いている。
おおいぬのふぐりだ。
それにしても何故こんな名前を付けられたのだろう?
辞書をみれば果実が犬のふぐりににているから、とある。
花だってこんなに目立たないのに、果実なんてみたことない。
それに大犬だって!
揶揄にしてもちょっと可愛そう。
そう言えばもうひとつ、もう気の毒としか言いようのない名前。
夏に咲く、へくそかずらという花。
灸花(やいとばな)という別名もあるのだが
へくそかずらと、一度聞けば忘れられない