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四季のつれづれ

移りゆく季節の中で感じる喜び・・・

蟹と彼と私

2007-09-07 21:21:28 | 本 映画 DVD

読むのは小説、特に時代小説が好き。
エッセーはほとんど読まないのだが、ちょっとこの作家に
興味があって、読んでみる。
荻野アンナ、慶応大学の教授、芥川賞作家。
新聞にご両親の介護日記が掲載されていて、
そのユーモアあふれる文章についつい引き込まれる。
その彼女が結婚はしていないが、人生のパートナーを
ガンに冒され、その介護もしながら、見送る・・・
蟹はガン細胞のこと。ガンの本で本棚がいっぱいになるほど
読み漁りながら、それでも民間療法にもすがってしまう。
そんな話が時にはクスッと笑ってしまう文章で
綴られているのだが、のた打ち回っている姿も見えて
ちょっと切ない。

オーシャンズ13

2007-08-21 17:00:11 | 本 映画 DVD


オーシャンズ13を見に行く。
最近のアメリカ映画はリメイクやCGに頼りすぎで
おもしろくないと言われている。
映画は娯楽という観点からすればこの映画は
すごくおもしろかった。
13を見られる方は、11も12も見ていられると思うが、
(私の場合、ぐ~んとさかのぼって、「オーシャンと11人の仲間」から・・)
ジョージ クルーニーとブラッド ピットの会話に奥さんの愚痴を
こぼしていたり、マッド デイモンが前は坊や扱いされていたのに
今回は一丁前な仕事をしたり、シリーズとしての
おもしろさもあり、悪役のアル パチーノもあの目、あの声で適役だったし
とにかく、暑さをぶっ飛ばしてくれる、楽しい映画だった。
セリフの中にシナトラの名前が何度かでたきたり、仕事が
終わって、仲間が花火を見上げるときに、シナトラの
「This Town」が流れて演出も粋だなと思った。

露の玉垣

2007-08-19 16:24:10 | 本 映画 DVD

この作者の主人公は歴史に名を残した人や
英雄などではなく、財政難にあえぐ藩の家老、
下級武士、姑、夫につかえながらも自分の道を
模索する妻・・・すべての主人公に共通するのは
「凛」という言葉。
この本の主人公も越後 新発田藩の、家老であったり、
代官、隠居した元中老など新発田藩に仕えた人々の物語。
波瀾万丈ではないけれど、読んだ後、背筋の伸びる
思いがする。
乙川優三郎の本はほとんど読んでいるが
特に気に入っているのは、「生きる」「冬の標」「五年の梅」

天国で君に会えたら

2007-08-16 20:20:28 | 本 映画 DVD

Life 天国で君に会えたら の試写会に行く。
38歳の若さで亡くなった、飯島夏樹さんの半生。
真っ青な海、空。ウィンドサーフィンのレースは
初めて見たが、すごい迫力。一家のさわやかな笑顔。
人生の期限を言い渡されて、前向きに立ち向かう飯島さん。
でも、そこまでに至る、嘆き、苦しみもきちんと
描かれていて、泣かされる。
子役の長女もよかったし、双子ちゃんも末っ子もかわいい。
私的には、伊東美咲がちょっと物足りない。
エンドロールに映し出される、ご家族の写真に
見入ってしまい、エンドロールの文字が
まったく読めなかった。やはり、実際の写真の威力はすごい!

夕凪の街 桜の国

2007-08-07 10:06:19 | 本 映画 DVD

重いテーマの作品は避けてきた。
原作の表紙の、裸足で土手の上を歩いている
女性の姿に心魅かれて見ることに・・・
自分の背中で死んでいった妹
腕にのこるケロイド
生きている事に後ろめたさを感じながらも
明るく生きている 皆美。
印象に残ったのは、銭湯でほとんどの人の
体に残るケロイド。それが当たり前だったというシーン。
胸に突き刺さる・・・
そして現代、祖母、伯母、そして母も原爆症で
亡くしている、七海。
父の後をつける事で、自分のルーツを見つめる事に。
経験した方は、話したくない。知らない者は
そんな話は聞きたくない。と、戦争の話も原爆の話も
風化していく。
本で、映像で残していく、伝えていくことは大切だ。