仔羊の回帰線

詩と散文のプロムナード :Promenade

*紅茶とマドレーヌ: プルーストより

2024年04月29日 08時31分50秒 | ギャラリー:世界の文学 Ⅰ
       少したって 陰気に過ごしたその日、明日も、もの哀しい日かと気を滅入らせながら、無意識に紅茶に浸し柔らかくなったマドレーヌと紅茶を口にした。--
 ところが、菓子の混じった一口の紅茶で何かが変わったことに気づいた。  
  快感とでもいうべく、災難といえ錯覚にすぎないかと思われた。
     プルースト「失われた時を求めて・・」より
 
   プルーストは意識の流れを描いた小説家として知られている。

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