愛は航海に似ている
海は生命とすれば 愛の波が 激しく揺れ動けば 不安となり
航海中 指針となる星が 煌めく くちびるの輝きとすれば
港湾は うつくしき女性の胸郭にして
寄港は口づけだ そして 目的地に辿り着けば
甘美な歓びとなる けれども
理性の太陽が ひとたび 黒煙を上げ
にわかに曇りくれば 船が難破するように
魂もまた 黒い情欲の虜になれば
破滅が 口を開けて待っている
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Von Lohenstein ; Aus der Venus
Deutsche Barock Lyrik Reclam ebd. S. 71f...