goo blog サービス終了のお知らせ 

仔羊の回帰線

詩と散文のプロムナード :Promenade

*「罌粟と記憶」:ツェラン より

2025年06月23日 11時41分28秒 | *ドイツ抒情詩・バロック詩選:夏目政廣訳 --Goo

 1945年に発表された詩「死のフーガ」: ---                                              ナチス殲滅収容所での死を対立的死者の踊りとして、とはつまり、殺害者と犠牲者の間に於ける倒錯した遊戯として描かれる。 :--                                                       早朝の黒いミルク: おまえを夜ごと飲む
     昼に朝に 夕べに飲んでばかり
 その
男は 家の中 彼は蛇と戯れ 叫ぶ : --                       もっと甘く死を奏でよと 死はドイツがもたらした名手だ  

   もっと 暗く ヴァイオリーンを 弾け                                  そうすれば 煙のように立ち昇り                                    雲の中に墓が 築かれ 安心だと---^
      「死のフーガ」第三節 より                                         
Aus: P. Celan Todes-Fuge :--

              * )) -) ツェランはユダヤ系。強制収容所に入れられた経験。                         詩には固有の象徴的表現あり、メランコリックで暗示的な隠喩が特徴、様々な解釈があり謎に満ちる。

            

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎*ドイツバロック詩人ローガウ: Erklarung:---

2025年06月21日 10時59分10秒 | *ドイツ抒情詩・バロック詩選:夏目政廣訳 --Goo

*ドイツバロック詩人ローガウ:----        *** )))  *

*Friedrich von Logau: A Beacon of Wit in the Baroque Era:--->>>

  • Friedrich von Logau (1604-1655), a name that resonates with the rich cultural tapestry of the German Baroque period, was a poet whose work has transcended the boundaries of time. .

Logau was a member of the "Fruitbearing Society," the first German language society, from 1648.  ---. バロック期は30年戦争で疲弊していた。・・

Despite his posthumous obscurity, Logau's talent was rediscovered by Gotthold Ephraim Lessing, a leading figure of the German Enlightenment, who heralded him as the "Catullus of Rome" reborn.ローガウは啓蒙主義のリーダーであるレッシングによって見出された詩人である。

Friedrich von Logau's collection "Deutscher Sinn-Gedichte drei Tausend" (Three Thousand German Epigrams), published in 1654, is a treasure trove of such pithy pieces, reflecting his keen observation of society and human nature.。>                                             >>   /*121---*117--/*+    **

*-> ローガウはドイツ・バロック時代を代表する格言詩人で、しばしば死者との対話や彼らに対する深い敬愛の念を表現し、死者に耳を傾け彼らの存在を通じて人生の意味を見出そうと試み、このようなテーマは彼の代表作『ドイツ格言詩3000』にも見られ強い印象を残す。

 ローガウの詩は三十年戦争という混乱した時代の中で生まれ、その時代の道徳的退廃や社会的不正に対して風刺的な視点から批判を加え、強い道徳的、愛国的なメッセージが込められている。。

 ->*ローガウの有名な作品は彼の代表作『ドイツ格言詩3000』で、彼の格言詩の集大成であり、道徳的、愛国的なメッセージが込められ、三十年戦争という混乱した時代の中で生まれ、その時代の道徳的退廃や社会的不正に対する風刺的な視点から批判を加えた。。   *** 

                       

One of Logau's famous epigrams translates to "We are seldom happy with what we have, but always longing for what we lack," highlighting the perpetual human dissatisfaction and the pursuit of desires.

 Logau, a notable figure of the German Baroque period, is celebrated for his epigrams, which are short, witty poems that express an insightful or satirical idea.   His collection "Deutscher Sinn-Gedichte drei Tausend" (Three Thousand German Epigrams), published in 1654, is a treasure trove of such pithy pieces, reflecting his keen observation of society and human nature.---

  Logau's epigrams were rediscovered in the 18th century by Gotthold Ephraim Lessing  ローガウの格言詩は18世紀になってレッシングによって再評価された , who edited and published them, drawing attention to their merits. This rediscovery sparked new interest in Logau's work and influenced the literary world significantly.    The composer Joseph Haydn was one of the artists inspired by Logau, setting several of his verses to music in his canons or a capella songs. 作曲家ハイドンによってカノンやアカペラにローガウの詩は活かされている。***

The poem "Bucher,"わが歓びは・・ which the user refers to, is not widely recognized among Logau's works in available resources.       

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎*ミルテとロズマリーン: バラード より

2025年02月21日 10時00分10秒 | *ドイツ抒情詩・バロック詩選:夏目政廣訳 --Goo

真夜中  夢の中に瓜二つの男が顕れると     

眠れなくてね と言いそうになった;  男は すると 

ぼくの誓いの指輪をはずや 真珠のブレスレットを投げてよこした

ぼくは 花壇に行きミルテの前に佇み  花冠を作ろうとおもった  そのとき 途端 真珠のブレスレットは千切れ 真っ二つ                         転がり散り 目の前から消えていた・・

捜しまわったが 代わりに 目に入ってきたのは 

黒ずんだ ロズマリーンだった ・・嗚呼 この世は幻影か!... 

ならば 汝れも 砕け散るがいい     

指輪も真珠のブレスレットも 消えてしまったのだから・・

だが 姿を変えたロズマリーンとは 一体 何 !!...   

       それが愛の喪失を意味していたとは!?....  *- * -   )))   *

Burger:1747生。ブュルガーのバラードより   */-84*--106*-/*+*+

Dt. Lyrik vom Barock  bis zur Gegenwart     dtv.  ebd.   S. 69...

     

・ブュルガーについて:---

    所謂、Sturm und Drang 期に活躍した詩人で、感情を重視する詩風はHolty ヘルティと共に知られている。--  彼の詩は理性よりも感情を重視、民謡調のバラードを得意とし、近代バラードの生み親となる。その中で上に訳した「ミルテとロズマリーン」は恋人との愛と別れをテーマにしてよく知られている。>>   ---   ホメロスやシェイクスピアなどの翻訳も手掛けているが、「ほら吹き男爵の素晴らしき冒険」の翻案本でも有名。>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

*一個のペルソナ ;ヴェルフェル より

2024年03月29日 09時04分40秒 | *ドイツ抒情詩・バロック詩選:夏目政廣訳 --Goo

 早くも時の迫りきて躰 震え 生まれくる天使よ! 

 この世の受胎の 甘美な慄き! 変化は重苦しくとも 幸あるとき!

  沈黙せよ! 時は差し迫り 開かれんとする扉 ・・・

  すでに早 悟性はほどけ感覚となる・・

 塔の上なる雲雀の囀り 禿鷹も舞い 峰の上に旋回する

 ヒマラヤの峰のうえにも憩いあり そは天使にも似た安らぎ

 世界は今 浄められんとして 昼も夜も

 愛しあえば心は澄みわたり..  .))  )*

 感ずるは おお Dasein! : その実在!

そして 更なる Wesen ! :存在する ことの その歓び!..  

      Werfel: Ode    ヴェルフェル「世界の友」 より

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

*リルケ「ドゥイノの悲歌」より

2024年03月24日 08時28分14秒 | *ドイツ抒情詩・バロック詩選:夏目政廣訳 --Goo

あらゆる存在は一度だけ:  地上の存在は一度だけ  とはいえ

この存在を成就することには 意義がある

 それゆえ 満ち溢れる眼差しで  心のうちに しっかりと 捉えよう  >>

だが 存在の後に 携えていけるは何か と問えば

習得したことは 携えてゆけず

ゆけるのは 苦痛 悲しみ 重い体験: 言葉に言えぬものばかり

けれども 恋する者が  この大地で 情感に漲り 

歓喜に躍動し 思いを言葉に発すれば 

それが 秘かな 大地の企(たくら)みなのだ *- *-  (((    *

 R.M. Rilke: Die Duineser Elegien , Die 9. Elegie 

   ドゥイノの悲歌 より

  * この10編からなる長編詩は、完成するのに10年。  意とするところは、人間の存在は有限無常、悲歌的であろうとも、これを貫き肯定すること。                             詩人はこれに努めたのである。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎*青春の歌: ギュンター より

2024年03月18日 08時56分25秒 | *ドイツ抒情詩・バロック詩選:夏目政廣訳 --Goo

 さあ 陽気にやろう 芽吹きの時だ                                 陽が日増しに暖かくなってくる
  薔薇を手折れ 王冠を手にせよ  人生の逃走は速いぞ                                   手綱を引き締めるなんて 無用なこと                               運命は嫉妬深いぞ だが                                  弛まず 翼を差し伸べてくれることには感謝だ

   聞こえるかい?... 若きときに楽しんでいた者も                       今は黄泉で眠りについている・・
         皆 誰しも これは避けられぬ                                    新たに時がきて 朝鐘が鳴り渡れば                          黄泉に棲みつくのが運命なのだ                           だから 陽気に楽しもう
      運は天に委ね 陽気に飲もうではないか
         去っていった者にも幸いあれ  !...                                                     われらが青春にも歓びあれ!...                             

Gunther : Studenten-Lied  Aus : Trinklied
 ギュンターは1695年生まれ。28歳で夭折。時代は17世紀バロックだが、若きゲーテに バトンタッチをすべく内面告白・心情吐露する詩を書きその意味で先駆的ドイツ詩人となった。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

*クロップシュトック: エリシウムの苑

2024年03月10日 09時14分14秒 | *ドイツ抒情詩・バロック詩選:夏目政廣訳 --Goo

   春の木陰に 微睡まどろむ乙女;

 見つけた若者は 薔薇の花綵(はなづな)で飾ってやる 

だが 気づかぬ乙女  それでも なお みつめ  囁き  

薔薇の花綵で 愛撫している と  

 目を覚まし 乙女は見つめ返す :

こうして 命と命が結ばれるや 忽ち 

辺りは エリシウム(楽園)の苑となり・・ )))

 Friedrich Gottlieb Klopstock: 1724-1803.          

  Das Rosen-Band : Reclam  Dt. Liebes-Gedichte

  この詩はクロップシュトックが1751年に知り合い、結婚したメタに送った詩で、18世紀ロココ文学の傑作。

 当時よく用いられたモティーフが、気の利いた言葉の遊びを脱し、魂の結びつきへと昇華した。 この詩は74年にヴァイスWeiss により作曲され、シューベルトSchubertによる曲もある。

ゲーテの若きときの小説でナポレオンも愛読したという「若きウエルテルの悩み」 Die Leiden des jungen Werthers の中にも、ロッテがクロップシュトックとひとり呟く場面があり よく知られている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

*薔薇の部屋: ビールバウム より

2024年02月14日 12時57分55秒 | *ドイツ抒情詩・バロック詩選:夏目政廣訳 --Goo

 机上には グラスに真紅の薔薇と 大理石のゲーテ像: 

折りしも 〈フィガロ〉が聞こえてくる :

 苦悶していたのか それとも 惑わされて・・ 

 あれは夢?!・・ :ゲーテ像が見つめるなか   

スザンヌとシェルバンが 歌唱していた のだ )))  --

 掠めていく 惑いと不安 ・・

グラスの真紅の薔薇と 微笑むゲーテ像 そこに

 聞こえてくる モーツァルトの歌劇・・)) )

嗚呼 咎は誰に?.. 幸せを望み 

 先を見据えていた きみと僕なのに )) ) * *

   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

*綿雪と煌めく星: デーメル より

2023年12月26日 14時27分30秒 | *ドイツ抒情詩・バロック詩選:夏目政廣訳 --Goo

 マダム 雪です 綿雪が  

お召し物は 白になさいますか 

マダム ここでは真昼間でも 星が雪のように降ります

そして 星の煌めく様は マダムの白い歯そっくり

いや 踊っている妖精たちと申し上げてもいい   ))

それから マダム 星は 道行く人の鼻の上で

踊りたがっています そして 草臥れますと

露と化し また明日ね!.と 消ゑていくのです  ))

それでは 御機嫌よう! あっと お別れに 接吻を!.. 

厚かましい ですって でも マダム

 礼儀を欠いては失礼になりますから   ))*

     Dehmel;  Schnee-Flocken      

    *- *- ) )  )   -- 女は書物の敵! と彼は苦情を述べた。が、デーメルは生まれようとしている詩を、夫人とともに推敲したのだ。

だが ゲーテの場合は事情が違った。: 愛し合う人と享受した感謝から素晴らしい詩句は生まれたが、ゲーテの魂が深く鳴り響いたのは憧憬と断念に沈む孤独な時間においてであった。    

 カロッサ 「美しき惑いの年」より     

Carossa : Das Jahr der schonen Tauschungen  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする