仔羊の回帰線

詩と散文のプロムナード :Promenade

*小夜啼き鳥: シュペーより

2022年11月21日 12時29分34秒 | *詩と散文のプロムナード:Promenade:

     昂然: 自負があるさま

昂然たる小夜啼き鳥は 甘き矢により

傷を負い こころは癒えなかった 

だが 愛の炎は消えず すると

  享楽や歓びは 顧みず 日々 精を出し 

  神に帰依することを わすれなかった

 

     暁のなか、詩人は森を逍遙する。そして、小鳥が神のすばらしさを燦燦と讃えているのを聞く。

すると 魂が問いかけるのである。  主よ、いずこに。・・

  かくして、神の愛の矢に射られた魂は、主を歓び讃えるのである。

 

シュペー; Friedrich von Spee: 1591-1635.

    イエズス会の詩人で 51篇からなる袖珍本「昂然たる小夜啼き鳥」を書く。    そこでは甘き調べで、神や自然が讃えられた。   

    *- *- ((((    *

    「喜び・・」: ローガウ より

 喜びは 死者の傍ら ともにいて

   訊ね 語り 耳傾けること

  そして 愛と敬愛に満ちたりれば

 叱責ありても 最良の朋にかわりなく 

  奥津城まで ともに生き 

  充実した生を 全うしたきと

   *

 フリードリヒ・フォン・ローガウより

Friedrich von Logau : 1604-  55.

Aus;  Deutsche Barock Lyrik  Reclam ebd. S.83. 

Erste Ubersetzung; 2002.7.29.

   ローガウは格言詩や警句詩を、簡潔に書くことを旨とした詩人。

Es ist mir meine Lust, 

 Bei Toten  stets zu leben. 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする