「吾輩は猫である」にはこんな一節がある。: 先だって、カーター・ムルという見ず知らずの同族が、突然、大気炎を上げたので、ちょっとびっくりした。 よく聞いてみたら、すでに百年前に亡くなっている。 好奇心から幽霊になって吾輩を驚かせるために、はるばるドイツからやってきたのだそうだ。この猫は才気があり、あるとき詩を作り、主人を吃驚させたそうな。 こんな変わりが、実に一世紀も前に ドイツにいたというのである。 *- *- (((( * カーター・ムルはドイツ後期ロマン派の怪奇幻想作家ホフマン作「雄猫ムルの人生観」に出てくる主人公。 Lebens Ansichten des Kater Murr







