ラ・ロシュフーコー La Rochefoucauld 1613-80は、痛烈な人間批判の書「箴言集」を著した17世紀フランスのモラリスト。: ZB.:
* 褒め言葉を断るのは、もう一度、ほめてもらいたいから。とか、
* 人間は、騙 だま しあわなくては社会生活はしていられない。・など
*それでは 簡潔さの効果とは:-
こんな譬えを待つまでもなく、のどが乾いたとき、2杯目に出されたコップの水は、最初の沁みとおるような美味しさに比べれば比較にならない。 そのように、文章が冗長であれば魅惑が薄れてくる。
逆に、言葉の浪費が少ないほど、とはつまり、簡潔な表現ほど文体も力強く、劇的な生彩も感じられる。: そのような簡潔な文章家にはギリシアの雄弁家デモステネスDemo-sthenes,前384-322や、「ゲルマニア」や「年代記」で知られるローマの歴史家タキトゥス Tacitus,55-115や ラ・ロシュフーコー、更には、ドイツの軍人モルトケ Moltke,1800- 91がいる。 L.Reiner: Stilkunst: Kurze より ***
*ラ・ロシュフーコーの「箴言集」と簡潔な表現:---
フランソワ・ド・ラ・ロシュフーコーは17世紀フランスのモラリストで、彼の「箴言集」は、人間性の根源にエゴイズムを見るという視点から、約600の格言を集めた。この作品は、1664年に初版が刊行されて以来、ラ・ロシュフーコー自身による改稿と修正を経て、生前に第五版まで出版された。--ラ・ロシュフーコーの箴言は、簡潔で深い洞察と鋭い観察を含み、人間の行動や思考の本質を鮮やかに描き出した
例えば、「本当の恋は幽霊と同じで、誰もがその話をするが見た人はいない」という箴言は、恋愛に対する人々の理想と現実のギャップを巧みに表現している。 また、「太陽も死も じっと見つめることはできない」という箴言は人間が直面する究極の真実についての洞察を与えてくれる。
ラ・ロシュフーコーの箴言はその時代を超えて普遍的な真理を含み自己と他者を理解する上で貴重な教訓を提供、簡潔で深い意味を持つ
簡潔な表現は言葉の力を最大限に活かす方法の一つで、ラ・ロシュフーコーのような作家は少ない言葉で多くを語ることができるため、時間を経ても色褪せることがない。 ラ・ロシュフーコーの箴言集は人間の本質に対する深い洞察と、言葉の力を最大限に引き出す簡潔な表現のひとつの見本である。 ***
この箴言集は、講談社学術文庫から出版され、新訳で原文のニュアンスを大切にし、ラ・ロシュフーコーの鋭い観察力と洞察力が伝わるようになっており、岩波書店からも岩波文庫として出版されている。 また、電子書籍としても、講談社電子文庫やAmazon Kindleなどあり、ラ・ロシュフーコーの箴言を楽しむことができる。







