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仔羊の回帰線

詩と散文のプロムナード :Promenade

*カーター・ムル:「吾輩は猫である」より

2024年01月16日 08時42分00秒 | *詩と散文のプロムナード:Promenade:-Goo

 「吾輩は猫である」にはこんな一節がある。:                                                        先だって、カーター・ムルという見ず知らずの同族が、突然、大気炎を上げたので、ちょっとびっくりした。    よく聞いてみたら、すでに百年前に亡くなっている。 好奇心から幽霊になって吾輩を驚かせるために、はるばるドイツからやってきたのだそうだ。この猫は才気があり、あるとき詩を作り、主人を吃驚させたそうな。                                            こんな変わりが、実に一世紀も前に ドイツにいたというのである。                               *- *- ((((                                                                         *        カーター・ムルはドイツ後期ロマン派の怪奇幻想作家ホフマン作「雄猫ムルの人生観」に出てくる主人公。                                                                Lebens Ansichten des Kater  Murr

  

 

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*酒飲み判事 :ホフマンについて

2024年01月09日 13時05分37秒 | *文学・学問・詩・余滴: Ⅰ-Goo

「悪魔の霊液」や「砂男」「雄猫ムルの人生観」など、幻想怪奇文学で知られるホフマン。     -   彼はナポレオン軍侵攻によりプロイセン判事の職を失ったばかりでなく身辺の苦境にも耐えつつ、交響団の楽長となるも指揮者としては成功せず。   が、逆境のなかから文学者としてのホフマンが生まれてくる。が、また、声楽の愛弟子の少女ユーリア・マルクとの恋愛体験も作家ホフマンの誕生には見逃せない。 --**)) *

 「もしもし、お嬢さん、お疲れのよう。・・さては 乙な一夜の朝帰りですかな」  ふと見れば 娘の目には泪が浮かぶ。

「私、お馬鹿さんね」と云うや顔をこちらに向けた。頭痛を訴えてもいる。「神経性の頭痛には 泪も道連れですからな。となれば こいつに限る。この泡なる良薬は如何ですかな」というとシャンペンを注いでやる。始めは遠慮したが一口飲む。 堪えきれない泪が判ってもらえたのが よほど嬉しかったのだろう。だが、心が晴れていくとみえたその時、グラスをぶっつけるへまをやらかした。 鋭く響く音。と顔が蒼ざめた。グラスの触れ合う音が あの廃屋の狂った女の声と重なったからだ。   ホフマン短篇「廃屋」より

     *** )))  19世紀ドイツの小説家ホフマンは幻想文学の旗手。 が、痩せて蒼白く落ち着きのない小柄の男。 彼は昼間は王立大審院で判決文を書き、夜になればベルリンのカフェや居酒屋に出没する大酒飲み。そして梯子酒が好き。 -- とはつまり、精励な判事と大酒のみの両面を持ち合わせる変わった男。とはいえ、作曲もし 劇場監督もこなす並外れた才能の持ち主でもあった。

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*今、その時だ‥:⑥ 「走れメロス」

2024年01月06日 08時35分14秒 | *桑子道之助氏のつれづれドイツ語 から:-Goo

 沈みゆく陽は 紅く光を木の葉に照り、燃えるばかりだ。   すっかり日が没するまでには、まだ 時間がある。  待っている朋がいるのだ。 信じてくれているのだ。

この機に及んで自分の命は問題ではない。 必ず 信頼に報いなければならないのだ。   Lauf, Melos!     * <・! ・>  *  

 Die Blatter der Baume  schienen und verbrannten rot  bei Sonnen-Untergang.  Es gibt noch Zeit ,bis die Sonne untergeht .

Da wartet mein Freund auf mich. Er wartet ahnungslos auf mich, mit der leisesten Hoffnung.  Aber doch glaubt er mich  herzlich !!... Jetzt ist mein Leben gleichgultig. 

Fur seinem Vertrauen muss ich ihn bezahlen.  Dann muss ich mich beeilen !!.   Jetzt ist gerade  die Zeit !!.....     Lauf, Melos !!  

 

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*義務遂行の希望: 5 「走れメロス」より

2024年01月04日 08時31分07秒 | *桑子道之助氏のつれづれドイツ語 から:-Goo

 メロスは気が付くと、泉の水を両手で掬(すく)い一口飲んだ。

   歩ける。行こう。行かなければ。・・疲労回復とともに、僅(わず)かな希望が生まれた。    義務遂行の希望である。  わが身を犠牲にして、名誉を護る希望である。       ・・・(^*^)・・・

      Melos fand sich und vernahm ein Brunnchen . und trank er einen Schluck.  /  Ich kann gehen, kann ich aber doch gehen, muss ich sofort gehen !.

   Zusammen mit dem Heilen der Ermundung des Korpers , wurde es ihm etwas Hoffnung vernommen.

      Es ist eine Hoffnung der Pflicht, die ganz und gar durchgefuhrt werden soll.  /  Es ist die Hoffnung ,die man sich selbst kosten muss, um die Ehre  zu schutzen...          Lauf, Melos  !!..

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*メロスの足は突然、止まった:⑷

2024年01月02日 16時46分06秒 | *桑子道之助氏のつれづれドイツ語 から:-Goo

  メロスの足は突然、止まった。:

昨日の豪雨で川は氾濫し、橋が流されていたのだ。

これには流石(さすが)のメロスも茫然自失し、立ちすくんでしまう。

そして彼の前途には、更なる困難も待ち受けていた。

     ・・・ *- ((^*^))・・・ * -

 Der Fuss des Melos hielt plozlich.

Siehe den Fluss  vor seinen Augen!..

Der Fluss fliest schnell so hoch  in schlammigen Strom,

    Weil es gestern schwer regnete.

Und die Brucke wurde auf einen Schlag zerstort, 

Melos war gelahmt und betaubt...

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