南陽工業、負けて悔いなし。弱気は無かったよ!!

2006年08月10日 | 高校野球
駒大苫小牧の夏V3が注目されるこの大会だが、今日の試合はがっぷりよつのいい試合であった。確かに実力があり、甲子園常連校は強い実績を持っているが、何が起きるか分からないのが高校野球だ。南陽工業と言えば真っ先に思い出すのは津田恒美さんである。「炎のストッパー」として津田が出てきたらもう広島の勝ちだと当時、私は思った。そんな方も多いはずである。巨人選手時代の原辰徳は、津田のストレートをファウルした際に左手甲を骨折し、シーズンの残り試合を全て欠場した。日本球界最高の助っ人バースに対しても全てストレートで挑み、3球三振に仕留めた見事な試合もあった。いろいろなストッパーは数多いが、この人だけは俺の中でもベスト3には入る。意外と精神的に弱いと言われながらも「弱気は最大の敵」と自分を信じてマウンドに立ちあがっていた。亡くなられて13年。今の球児は津田さんの現役は知らないだろう。でもあんなに「一球入魂」逃げない投球をした偉大な先輩は「負けて悔い無し」と天国できっと思っていると思いますよ。