張本さん辛いでしょうが是非、後世に伝えていって下さい。

2006年08月15日 | 野球
張本さんが被爆体験者であることは、1年位前に知りました。しかし、あの苦しく、痛ましい体験を話すと辛くなるとずっと口を閉ざしていたようですが、いろいろ話をしていただき有難うございました。長嶋さんが引退し王さんとONからOH砲として巨人の一時代を築きあげ、元祖「安打製造機」として日本野球界では多分破られないであろう3,000本安打を達成した偉大な選手です。ホームランは504本と歴代7位、打点も1676打点と歴代4位と輝かしい成績です。しかし5歳の頃に広島で被爆に遭い、お姉さんは亡くなり、子供ながらにその時の悲惨な地獄絵図を語ってくださった。母親が懸命に我が子を守り、張本さんが一生懸命努力して家と美味しいものを食べさせたいとプロに入った。83歳迄生きられた母親には張本さんはその勇姿を見せることが出来たが未だ「もっと親孝行してやりたかった」と目頭を熱くされていた。また右手は火傷で今も右手の親指、人差し指は完全に伸びず、薬指と小指は引っ付いた状態にある。誰にも見せまいと親にも、無論友人、知人にもみせず、現役時代は手袋でひたすら隠していたという。ただ尊敬する川上哲治さんだけには引退してから見せたら「よくそんな手で・・・」と絶句したそうだ。同窓会でも友達が後遺症で今も生きているがケロイド等を見ると辛くなると言う。そんなハンディをしょってあれだけの記録、記憶に残る名プレーヤーであったことが信じられない。「サンデーモーニング」で大沢親分と喝~!!とか、あっぱれ!!と言っているが大抵は「喝!!」時代は流れてしまったし、それを今の選手がだらしないとは口にせずともそういう声は重く感じてしまう。辛いと思います、苦しいと思います。でも野球という素晴らしいスポーツで生きてこられた張本さんから発せられる「言葉の重み」を日本人だけでなく多くの世界の人間に伝えていって欲しいものです。
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