松井は今年も左方向意識のバッティング。

2006年03月26日 | 松井秀喜
松井秀喜と言えば、特に巨人時代には引っ張るライトスタンドへのホームランを思い出すが、もうメジャー4年目の松井秀喜にその意識は毎年少なくなってきているようだ。「特に去年とバッティングホームは変わっていない」と本人は言うが、今日のデビルレイズ戦を俺なりにみた場合、少しオープンスタンスで右足をやや後ろに置き、バットヘッドは左へ向いている気がした。簡単に言うと少しがに股で、バーニーまではいかないが腰の重心を落しているように見えた。センター前ヒットは松井にしてはやや詰まった感じ。ただ4回のツーアウト、フルカウントからの外角球を左中間に打ったあたりはまさにその意識の表れのようだった名手クロフォードに捕られたが、勢いを感じた。「体の回転を止めて腕を振り抜く感じ」と本人が常々言う左方向への打撃が自然に出た。強打者揃いのヤンキース特に左へ引っ張るシェフ、右へ引っ張るジオンビーがいるだけにこうして広角に打てる松井の打撃進化には益々磨きがかかっている印象を受けた試合であった。