最近の高校野球に想う。

2005年08月11日 | 高校野球
連日の熱戦が続き、今日で約半分が甲子園を後にし故郷へ帰る。
「打高投低」と今も言われている。振りかえれば1点差試合が少なく8割が鍵を握るピッチャーの出来より打って打って打ちまくる試合は多い。だから高校野球の場合は「やってみないと分からない」が多い。これはまだ柔軟で安定感がなく一番大変なピッチャーという仕事をこの高校生という時期には完成されないと推測する。だから松坂のような人間が出てくると「怪物」だと言われる。プロだってメジャーだって大体ピッチャーが悪ければ勝てないのだ。しかし最近そうした技術力ではなく一昔前は「西高東低」と気圧配置のように西のチーム有利ということが叫ばれてきたがここのところは逆の「東高西低」(こんな言葉はないが。)のような気がする。愛工大名電、智弁和歌山、天理、姫路工のベスト8位まで行くチームはもはや姿を消した。北海道、東北、中部地方は夏が短く、雪多い地帯でいい練習が出来ないというイメージはもはやなく、室内練習も盛んだし、遠征で他府県での交流試合の数も年々増えている。これを積極的にやっている高校は強い。
今、中学校の出身を見ても強いチームで地元中学が少ない。大学のセレクションではないが、野球のために高校を選び単身で通う。悪く言えば勝てるなら勝ちたいなら寄せ集めでもいいことになる。
この夏地方の方が東京で地元チームを観戦されているがその辺の心境はいかがなものだろうか?地元であって地元でない「一部の高校」は多い。監督も私の知る範囲では高校側が「うちの野球部の監督になって欲しい」監督探しに行く。その高校の名前は出さないが指揮官が変わり、夢の甲子園の切符を手にした高校は少なくない。
熱戦中に私もビデオまで撮り感動しながら見ているのに水をさすようだが高校野球、球児達の取り巻く環境は変化している。
それと球児の進路でこのまま野球をするか?の質問に大半はやらない。と言う。「怪物」「天才」と言われる人間は外圧もあってプロへと行くケースがあるが、高校野球という「思い出」なのか?プロでは通用しないと思っているのか?=安定していないし一生2軍なら公務員やビジネスマンのほうがいい。今の球児はキッパリと断言する。
寂しい反面、それが今の現実なのかな?とまだ甲子園に白球の音がしていない頃ふと想ってしまう。