おおさか佳巨 街頭演説のブログ

減価する地域通貨ですべての改革

日本とドイツと総選挙

2005年10月10日 23時12分40秒 | Weblog
日本に一週間遅れて投票された9月18日実施のドイツ連邦議会(下院)総選挙だが、候補者が直前に死亡したため延期されていた東部ザクセン州ドレスデンの第160選挙区(有権者約21万9千人)が2日投開票され、キリスト教民主同盟(CDU)の同州議会議員(46)が当選した。

この結果、野党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU、以下同盟)の獲得議席が18日時点より1議席増えて226議席となり、2位の与党社会民主党との差が4議席に開いた。大連立を目指している両党の交渉に影響を与える可能性もある。

開票後、カウダーCDU幹事長は独ZDFテレビのインタビューで「同盟が第1位であることがさらにはっきりした」と強調。社民党のミュンテフェリング党首は「この結果は大勢に影響を及ぼさず、同盟との連立交渉も対等の立場で臨む」と述べた。

ドイツの政権交代は、どの政党がどの政党と組むかという連立政権しだいが通常らしい。

選挙管理委員会がまとめた全体の最終開票結果によると、

同盟 得票率35.2%(226議席)
社民党   34.2%(222議席)
自由民主党  9.8% (61議席)
左派党    8.7% (54議席)
90連合・緑の党8.1% (51議席)

ちなみに日本の選挙の場合、投票日前のたしか木曜日すなわち三日前までに死亡した場合は、候補者の差し替えができることになっている。(うろ覚え)

ところで、社民党が政権から降りるとなると、日本と同様に小泉改革のような構造改革路線になると言われている。

どこの先進国でも、政府を頼らない経済に変革しようとしていることは間違いない。これこそが米国の狙いともいえる。

確かに、ドイツ社会民主党などの政府を中心とした経済政策は、明らかに破綻の方向へと向かっているだろう。しかし、それに変わる選択肢が、かつての古典派経済路線であるとは私は思えない。だから、こうして平和党の自然主義経済を提唱している。

私がドイツに注目するのは、ヨーロッパの中では、きわめて精神主義的方向に目が向けられており、英米路線に対抗できる唯一の国だと思っているからである。

西洋の中の東洋がドイツであるのではないかと思う。

第二次世界大戦で日本とドイツは負けたがゆえに悪の役者ということになっているが、勝った正義の大義名分は、「自由な国」という高き志ばかりではなく、「金こそが強い」という物質中心主義的な考えも並立されていたのである。その考えが今日、多くの問題を引き起こしているのではないか。

日本とドイツが友好関係を結ぶことに外務省の人々は、「戦時中」のイメージがあって、嫌悪を抱くそうだが、環境問題にしろ、互助的な経済構造にしろ、日本人が忘れてしまったものを取り戻していくのは西洋諸国の中ではドイツをおいてほかにないと私は思っている。

http://heiwatou.jp




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