難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

ホッピーミーナを見た!補聴器販売の革新の方向。

2008年04月03日 18時40分08秒 | 生活
080402_2118~001.jpg080402_0857~001.jpg4月は、あちこちの企業でも研修が始まり、要約筆記者、手話通訳の派遣が集中している。
昨日4月2日、勤務先近くのホッピー工場にスーツを着た若い男女が集まっていた。その中に見たことのあるスラッとした美女が満面の笑みをたたえて話しかけていた。
その人を引きつける笑顔。多分、新聞にも紹介された「ホッピーミーナさん」に違いない。

その日の終わり、とある大衆酒場で飲んでいると、ホッピーミーナさんのサイン入りのシャツがあるのを発見。

ホッピーを健康的なアルコール飲料として販売戦略の革新を行ったのは彼女だ。


補聴器の販売業界でも補聴器をお洒落感覚で販売しようとしているが、これは破綻すると思う。
補聴器が機能するためには本人の聞こえに対する前向きな姿勢が必要だし、補聴器を使う人に接する周囲の人の理解が不可欠だからだ。

補聴器はつければすぐに聞こえるようにならない。自分の難聴の仕組みを理解しなければ使いこなせない。補聴器を使うための心構え。使うことの期待と効果を理解しなければならない。

難聴者は、きれいな補聴器だから買おうとはならない。聞こえないと生活が不便だ、人間関係も悪くなった。しかし補聴器の適切な利用によって周囲とのコミュニケーションが改善出来ると理解して初めて、気持ちが明るくなって、お洒落な補聴器をしようと思うようになる。本末転倒だ。

当事者団体と補聴器業界の戦略的な取り組みが必要だろう。

ホッピーと補聴器の接点は何かなあ。


ラビット 記



インターネットのメディア化 アクセシビリティの保障を

2008年04月03日 08時49分32秒 | 放送・通信
080321_2216~002.jpg080321_2219~001.jpgアメリカ大統領選挙ではインターネットが有力なメディアやになっている。
若い人の間ではテレビよりも好きな時に好きなものが見られるメディアになっている。

次世代ネットワークNGNがスタートしたが、きっと急速に発展するだろう。

新たなデジタルデバイドを生み出すだろうがその流れは止められない。

日本政府の2010年までに、世界をユビキタス社会にする「u-JAPAN」計画を策定しているが、手話放送、解説放送など地上デジタル放送のアクセシビリティのなさは世界に誇れるものではない。
NGNに流れるコンテンツのアクセシビリティも大丈夫なんだろうね。

各放送事業者の独自の取り組みもあるが国は積極的には関与しないスタンスだ。
利用者である視聴覚障害者団体との接点が薄いのも気になる。


ラビット 記



CMに字幕、業界でも問題に

2008年04月02日 22時17分34秒 | バリアフリー
080402_1537~001.jpg080402_1937~001.jpg近着の「NEW MEDIA」(ニューメディア誌)2008年5月号に、「ビジネスチャンスを逃している、聴覚障害者1971万人が・・」と特集を組んで報告している。
http://www.newww-media.co.jp/

CMに字幕がないことは広告業界でも問題になっていたのだ。

ユニバーサルデザイン関係者の取り組みだが、CMの音声、字幕のある無しの比較調査もしている。松森果林氏の依頼に応じてこのブログでも紹介したことがあるが結果が分からなかった。

早く効果が出るように期待したい。


ラビット 記



右耳のリンパ腺が急に。補聴器のイヤーモールドが。

2008年04月02日 15時11分34秒 | 生活
080402_1319~001.jpg080402_1507~001.jpg朝から右耳のリンパ腺腫れて頭痛と発熱、全身の倦怠感に襲われて、午前中は新入社員にオリエンテーションをして午後後から病院に行った。

待合室でぐったりとしていたら、受付は午前11で終わりですと言われ、へなへなとなったが、一応聞いてみますと言われ、診察を受けることができた。

耳穴の化膿したところからばい菌が入りリンパ腺が腫れて全身に回っているとのことだ。
イヤーモールドが耳穴に当たって、そこが腫れて痒くなったのを綿棒で引っかいたのがいけなかったようだ。

いま薬の順番を待っているところ。

やっと出来た。番号が表示される。スターバックス店内にも薬の出来た番号が表示されている。


ラビット 記



ソフトバンクの分からないCM

2008年04月02日 08時49分38秒 | 生活
080401_2228~001.jpg080401_2228~002.jpgテレビのCMに字幕がないということはワンセグでテレビを見ている時も多くは音がないまま見ているなら、内容が伝わらない。

同じCMでも電車のには字幕がある。それでちゃんとCMになっている。

聞こえない人は口の動きを見て、聞えを補っている。しかし、アニメや下を向いていたり横を向いていると分からない。
犬の口を見るとはっきりワンと言っている。しゃべっているとは思わない。それを「犬はしゃべっているんだよ、面白いよ」と言われた時にソフトバンクのケータイってナニよという感情はどうしたって起こる。

白い犬は他にも登場する。白い=清潔、新しい、高貴といったイメージかあるのだろうが、少なくともソフトバンクの白い犬にはなくなってしまった。

全てのCMに字幕をつけて欲しいとは思わない。映像にある文字をナレーションで話しているときはいらないし、登場人物がセリフのある部分に字幕を付けて欲しいと思っている。

ハリウッド学院などの映像クリエイターやディレクター養成機関に映像のユニバーサルデザインを教えるべきではないかしら。


ラビット 記



聴覚障害者にとってのメディアリテラシーの意味

2008年04月01日 07時23分53秒 | 放送・通信
080331_2320~001.jpg080331_2331~001.jpg難聴者協会がこのメディア・リテラシーワークショップを行う意味を、会員にとっての価値を説明して下さい。

聞こえない人がなぜメディア・リテラシーが重要なのかということは講師にも説明してもらわなければならないと思っています。

中途失聴・難聴者は、音声情報、会話による情報入手が極端に少なく、新聞、雑誌などの文字やテレビの字幕放送のニュース等で情報を得ることがほとんどだ。その場合、普通の人ではおかしいと気付くことでも聞こえない人はおかしいと思わないかも知れない。その逆もある。
聞こえない人に取って、重要な文字情報についてもメディア/リテラシーが重要だか。・・・

同じようなことは、視覚障害者にもいえる。点字化される情報が誰かによって、意図的に選別されていたら、どうなのか。
と聞いたところ、次のような回答があった。

「放送関係でいろいろと講演などされていますが、きっとその活動の中でなにか割り切れない思いや矛盾を感じていたのではないでしょうか? 
だとしたら多くの方に参加を呼びかけて、一緒に楽しく学びあってみてください。なお当日参加されたら、一般会員と一緒になって時間を共有してください。

また今回は難聴者に必要、なのではなく、難聴者にも、必要だという前提で企画しています。安心して参加できる出会いと学習の場を提供したいからです。そして身近なものから世界を知ってほしいからです。

だから講師になぜ難聴にメディア・リテラシーが必要なのかの説明は要りません。どうしても知りたかったら、当日八木さんに質問してみてください。
彼女はとても優しく、聡明な方です。障害云々ではなくて、人間として、社会のしくみを理解してより豊かな人生を送れることを願っての企画です。

よろしくお願い致します。」

ラビット 記
NHKで福田総理大臣の記者会見の中継録画を放送していたが、字幕もテロップもない。
その直後のニュースには一部のみテロップが出た。
総理の国民に説明とお詫びをしたいと言うときに、難聴者は対象になっていない。
NHKの難聴者に対する報道責任を問いたい。

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ラビットさんへ、東京中難協のカイビガン(新ペンネーム)です。
お世話になります。カイビガンとは、タガログ語で「友だち」の意です。
海美岸でもいいですね。リンガエン湾から眺める夕日はとてもきれいです。

さて、以下のとおり、メディア・リテラシーワークショップを企画しました。
メディアによる情報伝達の仕組みや背景を理解し、同時にコミュニケーションスキルを磨き、出会いと学びを通して参加者のエンパワーメントに繋がることを
願っています。
一緒に学びませんか?友人知人の方々にもお誘いください。ブログへの掲載もお願いします。
お待ちしております。
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東京都中途失聴・難聴者協会福祉対策部主催
参加型ワークショップで学ぶ

『時事問題を自分の視点で読み解こう』

~ようこそメディアの世界へ メディア・リテラシー入門編~

私たちはテレビ、新聞、広告、インターネットなどさまざまな情報に触れ、国内や世界で起きていることを知ります。しかし、そういった情報は「事実」なの
でしょうか?
無限にある情報から選択され、編集され、加工された「作品」を読んだり、見たりしているだけではないでしょうか?何が重要な問題なのかは、実はメディア
が決定しているかも知れません。
メディアを通して情報がどのような意味を持って私たちに伝えてくるのか、その仕組みと背景を知り、メディアとの付き合い方を考えると同時にコミュニケー
ション力を養う場を設けました。
ただ単に学ぶだけではなく、出会いを大切にする参加型の学びと交流の場(ワークショップ)です。お気軽にご参加ください。

日  時 4月20日(日)13:00~16:30
           13:00開場、13:30開演
場  所 港区勤労福祉会館 第一洋室 地図は下記URLからご確認ください

       http://www.3710pic.com/mkf/web/map.html
参 加 費 協会会員:無料 / 非会員:500円
情報保障 要約筆記・手話・磁気ループ
参加申込 不要

お問合せ 特定非営利活動法人東京都中途失聴・難聴者協会 福祉対策部
     〒160-0022 新宿区新宿2-13-11-1003
     電話:03-5919-2421 / FAX :03-5919-2563  


■□■ タイムテーブル ■□■
13:00~開場、受付
13:30~開演、自己紹介、クイズ
14:00~セッション1
15:00~休憩
15;15~セッション2
16:15~振り返り
16:30~後片付け
(上記はあくまでも予定です。当日多少時間が変更することがありますので、予めご了承ください)


講師プロフィール
八木亜紀子(やぎあきこ)
幾つかの国際協力NGOで働いた後、2007年より(特)開発教育協会/DEARの職員となる。「時事問題を教室へ」を目指したDEAR内のタスクチー
ム、グローバル・エクスプレスには2003年から参加。東京ボランティア・市民活動センターで専門員(相談担当)も務める。