補聴器等でもクラクションの音が聞こえない聴覚障害者に対して、運転免許が交付されるが、条件として、聴覚障害者が運転していることを表示する標識と、ワイドミラーの装着、講習会の受講が義務付けられた。
このマークの案が警察庁から発表された。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080403-OYT1T00372.htm
このマークに対するパブリックコメントが実施されているが、全難聴も含めて、関係団体のアンケートの意向が反映されたものだ。
ただ、このマークはあくまでも道路交通法における、補聴器でクラクションの音が聞こえない聴覚障害者が車を運転する際に掲げる標識であって、聴覚障害者全体を意味するマークではない。
ラビット 記
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第1回聴覚障害者マークに関する懇談会議事次第(平成19年9月13日(木))資料より。
http://www.npa.go.jp/koutsuu/menkyo17/02_shiryou.pdf
1 現状
10メートルの距離で90デシベルの警音器の音がきこえない
聴覚障害者は、運転免許を受けることができない(第一種免許は補聴器使用可)
2 改正のポイント
(1) ワイドミラーの使用を条件として普通免許を付与できるよう
適性試験の聴力に関する合格基準を見直す予定(道路交通法施行規則第23条の改正)
(2) 聴覚障害者標識を表示した普通自動車に対する幅寄せ等の禁止
(改正後の道路交通法第71条第5号の4関係)
→聴覚障害者標識の表示の義務付け(改正後の道路交通法第71条の6関係)
→聴覚障害者標識の様式を道路交通法施行規則で定める予定
(3) 聴覚障害者に対する普通車講習の充実(道路交通法施行規則第38条)
(4) 平成20年6月19日までに施行
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運転免許に関する国会質疑の傍聴
全難聴から、参議院の内閣委員会で、聴覚障害者の運転免許条件の緩和について、質疑があるので傍聴の呼び掛けがあった。
http://blogs.dion.ne.jp/rabit/archives/5391092.html
聴覚障害者の運転とワイドミラー
道路交通法の改正法案に付いて、参考人の意見を聞く参議院の内閣委員会の審議は委員の質問レベルは非常に低かった。
http://blogs.dion.ne.jp/rabit/archives/5536926.html