感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

「今は空いてる大工はおらんよ」が挨拶かのような現在

2014-03-11 22:41:40 | 家づくり職人物語
玄関のドアを開けて一番に気がついたのが外の空気がすっかり春の匂いに変わっていた事。

特に切羽詰る予定が今週の中でも唯一ない一日のスタートは気分は上々、足取りも軽くなった気がするのは不思議なもの。

先週までの辛い様な日々もすっかり過去の事のように感じながらも今朝は一件、寄り道をして大工の「まっちゃん」が工事を進める都窪郡早島町でのリフォーム現場に向かいます。

こちらの現場では「まっちゃん」が天井・壁のクロス下地を制作する作業を行っている所。

今日は幸いにも時間があったので、私もこちらの現場で大工工事のお手伝い。

久しぶりに触る丸ノコの感触が新鮮に感じるほどに現場から離れていた自分・・・

この丸ノコでベニヤを切る感覚に「何処まで行っても大工職人でなければ・・」と、ふと自分の進む道を再確認できたことは大きな収穫。

そんな作業も午後からは「まっちゃん」に任せ、現在クロス工事が進む倉敷市玉島のリフォームのお客さんを紹介してくれた方の元へお伺いしました。

これまでも何度も当社に工事を依頼してくれたこちらのお宅のお母さんが今回、是非ともと玉島のお客さんに勧めてくれた当社。

その期待に応えるべく、暮らす人を想い仕事を進める事は勿論、こうして私たちを支えてくれる多くの人たちの為にと改めて気を引き締めて工事を続けて参ります。

竣工の際には必ず、良い知らせが届くようにと精一杯、真心を込め努力を重ね、協力業者さんたちと一丸となって工事に取り組みますので、どうぞ此れからも宜しくお願いします。

さて、その後は岡山市内で作業をする「しんちゃん」の元に応援に向かうつもりでしたが・・・

岡山市南区の某アパートの管理会社の方からの急な依頼で和室を洋間にリフォームしたいので急いで見積もりを作って欲しいとの依頼に現場へ急行。

まだ真新しい和室ではありましたが、今回は以前の入居者の方が退去の際に修繕を兼ねてのリフォームという事になりそう。

工事自体は比較的、難しいものではありませんが、思わぬ落とし穴があるのが戸建住宅と集合住宅との違い。

取り敢えずこの手のリフォームも多く経験しているだけに今回は問題はなさそうですが細心の注意を払って現地を確認。

其処から会社に一直線に戻り見積制作の作業を行いようやく、見積書をメールで送信。

管理会社の方には「今月の工事は無理ですよ」とお伝えしたのですが、決まれば決まったで早くして欲しいのがオーナーさんの気持ちでも・・・

そう思い、大工さんや工務店、中堅ゼネコンさんなどの知り合いに声をかけてはいますが・・・皆が口を揃えて言うのが「今は大工はおらんよ」の返事。

大工さん不足に悩むここ数カ月ですが半年先を見れば職人さんが余る状態になるのかも・・・

思えば「今」やるべき自分たちの行動が見えてくる筈。

目先の利益に振り回されず、長い目で世間を見なければ後で後悔するのは己自身だと、少し落ち着いた「今」だから先の未来に目をやり行動することを心がけねば・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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