感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

コンクリートから発生するカビのような白い粉

2013-05-28 21:52:33 | 住宅リフォーム工事物語
ここ数日の日中の暑さでしたが、今日は生憎の天候で昨日までが嘘のように涼しい一日になった倉敷市。

岡山市中区の現場は四人の大工さんに任せ、私は今日から倉敷市中庄での住宅リフォーム工事に着手。いつも、人員不足の時には大工工事の応援をお願いする親子の大工さん二人と一緒に先ずは室内の養生から始め家具の移動などの準備から取り組みます。

予め、お客様が家具の中に収納している物を移動させてくれていたおかげで工事までの準備はスムーズに進んだ事にはお客様に感謝せねば。

今回は台所の床の嵩上げから取り組みます。現在の台所の床は水濡れにも強い塩ビシートなのですが、今回は食堂にフローリング重ねて貼るためにシートの貼替えだけだと段差ができてしまうのを解消する為。

フローリングの厚みは1.2cmで健康な時は段差にも感じない程の段ですが、これが将来的に災いすると今回のリフォームが幸せなものには成らないのです。

1cmでも段差があれば足が悪い高齢者の方には大きな驚異、見て取れる程の段差ではないぶん、視野に入らず思わずつまづき転倒する恐れがありますからね。

さて、そんな下地の嵩上げも終われば始めてお伺いした時から気に成っていたキッチンパネルの貼替え、此れがどうやら途中で電化リフォームをした時に業者さんが施工したものなのでしょうが、余りにも仕事が雑。

これは何としても今回、直さなければと新しいキッチンパネルを貼らさせていただき大満足。例え他人の施工だとしても今回、自分が手を入れた現場は生涯に渡り自分の生き様だと思っています。

その現場をこれからの若い大工さんや将来、大工を目指す子どもたちに自信を持って見せれる家づくりは私の中での「家づくり」のひとつの基準。

そんな我が儘を快く聞いてくれたお客様には改めて感謝です。

さて、午後からはLDのフローリングの重ね張りに合せて傷んだ部分の修理に取り組みますが、ここで床を切断した時に事件発生。

床を支える「束石」に大量の白華現象が、これほどの白華現象は私も目にする機会は少ないのですが・・・倉敷市中庄のこの川沿いの団地では以前も同じ現象のお宅で床下の補強をした事を記憶しています。

白華現象自体はコンクリート内部の石灰分が表面に染み出してきたもので、人体にも影響がなく放っておいても問題なさそうですが、束石のひび割れからの発生であれば「束石」の強度が不足している事が間違いなさそう。

明日にでも掃除をしながら確認して取り替えか、隣に添えて新しい束石と束を設置して補強した方が無難ですね。

白華現象(エフロレッセンス)について詳しく知りたい方はネットで検索すれば山の様に情報が出てきますので調べてみてください。

さて、夕方からは一足先に会社に戻りデスクワークを進めています。月末が近く何かと提出しなければならない書類の作成が山積み・・・

他にも倉敷市内で台所のリフォームを計画しているお客様宅のリフォーム工事の見積書の作成などが重なり、あれよこれよと四苦八苦しながらも作業を・・・

それでも今夜はそろそろ帰宅して、明日の作業に備えなければ体が持ちそうにありません・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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