感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

工事注文価格を直接現場で作業する大工さんが知らないのは何故?

2015-01-22 22:23:11 | モノづくり挑戦物語
昨日の天気予報に予定をずらして望んだ一日となった本日。

本来予定していた工事が順延となり、ポッカリと穴のあいた木曜日となりました。

そんな本日は大工さんたちにも営業業務をお願いと、「しんちゃん」、「まっちゃん」は朝から美作市で計画されている外壁改修工事計画のあるお客さん宅へお見積書を持って訪問。

前回の工事で仕事ぶりを気に入ってもらい追加の工事計画の相談を「まっちゃん」が受けていたので、今回は見積説明に向ってもらっています。

今回は土壁の外壁の補強と、外装材の新設などが工事の計画ではありますが・・・

現在では大工さんが直接、お客さんとこうしたやり取りをする事は珍しい事。

しかし、お客さんの想いを形にする大工さんが、こうしたやり取りを知ることで図面や指示書などでは表せないお客さんの気持ちをくみ取ることが出来るのは大きなメリット。

現在、一般に現場で工事に励む大工さんで正式な工事見積ができる大工さんは少数だと言われています。

実際に現場で一番長く作業をしているにも関わらず、お客さんが幾らで工務店やビルダーにその工事を注文しているのかを知らない職人さんもいるのでしょう。

そうした場合に払った価格に沿わない仕上がりになってしまうケースや、賃金に見合わない作業を行うなど、何処かで誰かが泣く思いをしなければならない状況も考えられます。

会社として利益重視ならば価格を抑えて外注大工さんに一括してお願いすれば良いだけの話。

しかし、それだと私たちが目指すはずの住む人と「感動と幸せ」を分かち合う家づくりには程遠く、やがて建築業界の価格競争の波に呑まれ流されてしまいます。

そうした事を防ぐ為にも自社の情報は社内で共有しあい、スタッフ全員がお客さんと同じ歩幅で「家づくり」に励む必要があるのは確かなこと。

それは外注大工さんなどにはお願いできない自社の大工だからできる強みだと信じています。

さて、今日の一日からは大きく話が反れた内容になってしまいましたが・・・

午後からは「まっちゃん」は加工場で木材の加工を行いながら、塗装工事が進んでいる玉島のマンションへ建築板金屋さんと屋根材交換工事の計画を受けての現地調査。

私と「しんちゃん」も、いつもお世話になっている商社さんから、倉敷市真備方面での某工場さんにて仮設の安全ネットの設置計画をいただいて現地調査。

その後も赤磐市の某工場さんで舗装業者さんと合流して、場内のアスファルト舗装の部分修理計画の現地調査と走り回った一日。

今日のような現場は動かなくても、何だかんだと仕事がある毎日に感謝しつつ今夜のブログもそろそろ終わりに・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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