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活動の日々

自閉症スペクトラム関連を中心とした、対外的な活動を綴っていきます。

今後のNPO法人ひまわりの会について

2019-02-04 | ひまわりの会
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


早速ですが、今回は、私が代表を務める、NPO法人ひまわりの会、正式名称『NPO法人自閉症児療育支援ひまわりの会』についてです。


NPO法人ひまわりの会は、2005年4月に設立し、設立されてから、はや14年が経過しようとしています。
そして、「待機リスト」の登録を締め切った時期が2012年です。

そう。「待機リスト」です。新規受付を締め切ったのはもっと前で、『お待ちいただくことさえできなくなってしまった』のが2012年でした。

お陰様で需要側のニーズは非常に多く、しかし、技術者が私含めてわずか3名しかおらずに、そして、長期支援であることから、利用者の出入りが少なく、故にこういった形になってしまったのです。

技術者、これは並ではないのです。なぜなら、全額実費です。ようは、受給者証等は存在しませんので、全額保護者の方から支払われます。故に、やっていること、出来た事、回答できること、伝えられることが、一般的なデイサービスや、地域の療育機関等と同様では、直ぐに必要とされなくなります。
故に、今まで数名の技術者が希望し、会で勤務しましたが、残っているのは私除いてわずか2名という結果になりました。

いうなれば、高度な専門性ですか。一般社団法人てんとうむしでは、高度な専門性を、より一般的に普及したいという想いで私は携わってきて、数年前までは顧問として、今は理事長として、一般社団法人てんとうむしを運営しています。


今後ひまわりの会をどうするのか、いまだに希望者からのメールが来る状態で、今後どのように運営していくのか、ずっと悩んできましたが、結論から言うと、今年から、来談型(来ていただく)の『ペアレントトレーニングのみ』新規受付を行おうかと検討しています。

ペアレントトレーニングを行うのは、もちろん私が直接担当いたします。

ただし、開催する場所は川崎市のてんとうむし内が有力かと考えているところです。

私がてんとうむしでペアレントトレーニングを行うために在住している日時に、外来で来ていただくということです。


しかし、ひまわりの会の核となっている事業は『訪問による療育』です。親が見ている状況で子どもを指導し、子どもの成長の評価、次の指導のステップ、家で何をやれば良いか、目標のためには具体的に何を行えばよいか、これをやっています。

そのような、訪問による療育と比較すると、来談による療育やペアレントトレーニングは、ひまわりの会の中では、相対的にニーズが少ないのも事実です。


しかし、それでもABAによる専門的な指導を受けたいと思われる方は、若干名(おそらく最大で2名)ですが、新規受付を開始したいと考えています。


場所が限定されますし、来談ですから、「ひまわりの会」という意味では、訪問に比べて腰が重いかも?ニーズがなかったら悲しいですが(笑)、何とか新規受付を今年中に開始したいと思っています。


正式な告知はまだ先になりそうです。が、もしご興味がある方は、定期的にブログをご覧ください。


ということで、今週はこの辺で。


それでは、また来週に。

前回(NPO法人ひまわりの会の事~巣立ち~)の続編~ちと難しいかもしれません~

2018-04-02 | ひまわりの会
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


前回のブログの内容「NPO法人ひまわりの会の事~巣立ち~」は、なかなかの反響だったようで、ブログをご覧いただいている保護者の方からもあらためて質問をいただきました。

その質問への回答を、今回のブログの内容にしたいと思います(質問してきてくださった保護者の方へはもちろん回答済です《笑》)。

ということで、いただいた質問の中からいくつかピックアップして既に、以下にその回答も記載します。



Q1
困らなくなれば療育は終了するのか?

A1
基本的に終了します。
例えば、子どもが「もっと知りたいことがある」とか、親が「もっと伸ばしたい」、とか、色々な理由により、「もともとあった目標」が達成できても、継続される方が多いように感じます。それを「困り」と考えるかどうかは、個人次第でしょう。




Q2
前回の記事で「太鼓判」と書いているが、専門的見地から見て太鼓判(もう大丈夫!)みたいなものはあるのか?

A2
あります。
周囲が誰も困らなくなり、かつ子どもの情緒が安定し、その子どもが生活している属性で安定的に生活できる確信があるときには、いわゆる「太鼓判」ですね。それが無いとIQに関係なく困るでしょう。IQに問題がなくても困っている保護者の方、関係者はたくさんいらっしゃいますでしょう。
そういう意味で、「安定的」と判断するに至る材料は、知的なレベルがいくつ…とかではありません。そういう意味で、いわゆる「重い軽い」は無いのです。
「安定的に生活…」と判断するには、形を変えても、高校卒業程度まで、というのが多い例です。
「形を変えて」というのは、「例えば幼児期は毎週療育行っていたが、小1で半分、中1で月1…」とか、だんだん変わっていきます。

前回の記事では、書いた教え子は2人いましたが、いずれも中学生でした。このように、「太鼓判」の時期は個々により異なります。そして、保護者の方によっても異なります。




Q3
療育における「目標」ってあまり聞いたことがないが、どのようなものか?

A3
まず、指導には必ずミッションが存在します。それが無いと指導にはならないです。「ただやるだけ」になってしまうでしょ?
目標は、はじめに作成する「スーパーヴィジョン」というものがあります。これは指導の見通しというか、長期的な目標ですね。「親がどうなってほしいと願うか」を聞き、そのうえで専門的知見により作成するヴィジョンです。
しかし、長期的に療育を家庭で実践してきた方は100%理解できることと思いますが、「ヴィジョン」は変わっていくものです。それは、子どもの成長の変数や子どもの属性などによって変化していきます。
その中で、十分な話し合いを持って同じ目線でいることが大切なのです。そのうえで、セラピストとしての存在意義や指導領域も変化していきます。
すなわち、私自身の意義でさえ、その親子によって若干ではあるが変わるのです。「若干」じゃなきゃやばいでしょ(笑)変わりすぎたらね(爆笑)。

…こうやって書いていると難しいですね。ほとんどの方がわからないかな?しかし、それは無理もないことですね。でも、「頭の良し悪しうんぬん」ではなく、こういうのは実際にやっているセラピストや保護者でないとわからないでしょうがね。

実際にやっているセラピスト。ただやればよいわけではないですね。

・療育の開始年齢が限定されている専門家(研究対象としてなら別)
・長期計画を伝えられない専門家
・自立の意味が分かっていない専門家
・スモールステップで指導することをABAと言っている専門家(スモールステップはABAの大きな要素の「一つ」であり、左の解釈は逆です)
・親とか関係なくただ子どもへ指導している専門家(家庭教師ですそれは)

この辺は論外ですね。上に書いた内容は絶対に理解できないでしょうね。私は「それ」を「臨床家」とは認めていません。

ついでに、超長期的な目標と、長期目標と短期目標、そのすべてが必要ですね。それが作れて保護者に伝えられなければ「臨床家」としては不十分です。

Q1、2のアンサーって不明確でしょ?一人一人違うって。でも事実だと言うこともお分かりかと思います。
故に目標を明確化しなければいけないのです。不明確だからと言って、親子が来ているから惰性で続けているのは、それは既に「専門」ではないですよね?知識があれば誰でもできるから。
長く療育を受けていると、惰性で親子も続けてしまったりしますよね?大きい子の親はわかる人いるでしょ(笑)?でもそれはもったいないとも思います。意義をしっかりと明確化し、その目標に向かって進んでいくということが不安から解放されるということです。




Q4
言っていることはわかりますが、はっきり言う人って療育する人で見たことないんですけど?

A4
良く言われます(笑)。
例えば、私がもし、見る子どもの年齢がある程度決まっていて、一定年数指導することがミッションであれば、もしかしたら「これ」をストイックにできなかったかもしれません。
ひまわりの会は、ご自宅にお伺いして、しかも親子が望めば10年以上通い続けます。そこで、ある種この分野の理想を実現するための方法を見つけることができたのかもしれません。
しかし、それは常に学び続けなければなりませんし、スタイルを固定してしまってはできません。あくまでも柔軟な姿勢が必要なのです。

これは余談ですが、自分の「やり方」にプライドを持ってはいけません。子どもや親によって「手段(やり方)」を変化させ、そして目指す目標へ到達させるという、「結果をしっかり出すことにプライド」を持たなければいけません。

しかし、一方で、当然ですが、評価や、専門的な判断は、一定ラインをしっかり引かなければいけません。一人一人変化する太鼓判とか押されたくないでしょ(笑)?

話は戻りますが、相手にわかりやすくはっきり大切なことは伝えなければなりません。親に好かれるためにやっている仕事ではないですし、そこまで勉強しなければ専門家名乗れませんからね。
しかし、それが命令的であったり予言的であってもいけないんです。そこをはき違えると、もう「おしまい」です。




Q5
個人差があると難しいですね?

Q5
違います。
例えば病気の治療の結果も経過も、はたまたダイエットも、個人差があり、A君は結果が100点であっても、B君は50点とか、別に良くある話です。
また、皆がみて十分でも、自分が見たら不十分だったり。
個人差がないなんてありえない。人間や動物、生き物関係はすべて個人差が出るのです。
そこに対してギャーギャー言っていても仕方ないでしょ?コツコツ取り組んでいくのが強いのです。
だから、個人差があると難しいのは当たり前。ということです。




こんな感じでしょうか。

前回の記事の付属的な資料としてご覧いただけたら幸いです。


今週、私の臨床は全てひまわりの会の臨床です。週によってスケジュールが異なりますが、ひまわりの会はずっと新規受付停止状態ですからね。もう無くなっている団体ではありません(泣)。
何とか術者を育てて、解禁したら大々的に発表しますが…まだまだ先だろうな…。申し訳ない。




今週はこの辺で。


それでは、また来週に。

NPO法人ひまわりの事~巣立ち~

2018-03-26 | ひまわりの会
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


早いものでもう3月下旬、気付いたら年度が替わりますね。

いや、1年が経つのはあっという間ですが、10年という歳月もあっという間ですね。


10年、それは今年度にNPO法人ひまわりの会を「巣立った」教え子の指導期間です。今年度は2人いましたね。二人とも丁度12年の指導期間でしたね。子どもによって指導する期間は異なりますが。


「巣立った」というのは、私の指導の必要性が無くなったということです。必要性が無くなるとき、それは「親子双方に困り感が無くなり、社会が子どもを育ててくれるようになった時、すなわち、指導の範囲が、子どもの属性に完全に委ねられるようになった時」とでも言いましょうか。


つまり、簡単に言えば、「誰も困らなくなり、私が特殊な方法を用いて教えることが無くなったとき」ですかね。これが療育終了の時期です。


私の教え子は、「一般社団法人てんとうむし」ではもちろん(就労訓練とかアフターサポートとかやってますからね)、ひまわりの会でも、成人の方も指導しています。行動障害の改善や、就労のステップのため、等々、「ある種特殊な指導」を、「教え子」と「親」が望めば、あるいは「施設側」が望めば指導します。


しかし、「指導の必要性」が無くなれば、指導は終了します。それは、上記に書いたように、「誰も困らなくなり、私が特殊な方法を用いて教えることが無くなったとき」ですね。


今回の二人は、おそらく「手帳」というものを用いずに、厳しい社会の中で生きていく必要がある子二人です。
しかし、そういった事に限らず、すなわち重い軽いにかかわらず、療育は終了します。

例えば作業所等の就労支援に所属することになっても、「誰も困らなくなり、特殊な方法を用いて教えることが無くなったとき」という例は存在しますでしょ?その事例も決して少なくないと思います。
だから、「重いも軽い」もないのです。


「巣立った」と言っても、二度と会うことが無くなるのか、そうじゃないのかは「子ども次第」。子どもが望めば再び会う日が来ます。
できれば、純粋に「会いたい」という気持ちで呼んでほしいです。問題だらけになってから「会いたい」と言われると悲しい(苦)。ま、そんなことはないでしょうがね。それは、それだけの土台が固まってないと、相手が望まない限りは楽観的に「もう大丈夫ですよ」なんて言いませんし。しっかり子どもが育ち、もう「ブレる」ことは無いと判断したときですからね。こちらから太鼓判を押すときは。

しかし、それでもこんな世の中です。万が一というものがある。そういう時には最優先で介入し、最小限で問題を制圧し、再び巣立ちです。


一人は年数回遊びに来ます。もう一人は、来年連絡が来ることになっています。その連絡は「進路決定」の時ですね。


困ったらいつでもね。しかし、私は一番最後で。友人や親、先生等、より身近な人間に助けを求められるようにね。それがサヴァイヴァルスキル、最小限の支援で最大限の能力を発揮し続けるという力です。ね?重いも軽いもないでしょ?




また明日から目の前の教え子をガッツリやらんとね(笑)。で、それが普及されて、困り続ける親子がいなくなっていくように。




早期療育を家庭で!!!それしか困りが減る方法はありません!!!上に書いた2人も例外なく!!!重かろうが軽かろうが、困り感はなくなりますよ!!!それが幸せなこと!!!ブログ見ている人は伝わってね。




今週はこの辺で。


それでは、また来週に。

ひまわりの会のホームページ更新内容のこと(少し過激ですが・・・それでも良ければご覧ください)

2014-04-13 | ひまわりの会
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。

早速ですが、今回は、前回に引き続きて私が代表を担当しているひまわりの会のことです。

前回の記事もホームページに関することでもありましたが、今回も引き続いて最近(数か月間)更新されたページを基に記載していきます。

ページの細かいの点はちょくちょく更新されたりもしていますが、新しいページとしては、「思春期以降のお子様に関して」(リンクをクリックするとそのページへ移動します)のページでしょうか。

このページを作成したのには特別な理由があります。
それは、以前からも記載してきましたが、「年齢」は、ABAによる療育の「方針」を決定する一つの情報なのであって、療育を開始することを決めるものではない、と言うことを伝えるためです。

確かに早期療育は大切でしょう。開始時期が早いほど効果が出やすいことも事実です。実際に、ひまわりの会は1歳半からが対象となり、お問い合わせをいただく際のお子さんの年齢は2~5際が多いと実感しています。

理想では1歳半~3歳とも言われていますし、自閉症(ADHDやLDは基本的には6歳からの診断)と診断される年齢もその位です(なお、ADHDやLDの場合は、その診断名が出るのは6歳程度が基本とされていますが、そのような診断が出る場合は、それ以前の年齢で、他の診断が出る場合が多くあることを付け加えておきます)。

上記に記載した通り、診断が出てすぐに適切な療育が受けられることは大切です。それは子どもが柔軟なうちに適切な指導を行った場合、いわゆる不適切行動の学習が少なく、自我も完全に形成されているわけでは無いから、それだけ吸収率が高いのは当然と言えます。

また、早期的な療育を開始した場合、保護者の子どもへの関わり方を修正しやすい側面もあります。それも当然でしょう。例えば子どもが3歳の場合、保護者も「保護者歴3年」、すなわち保護者として3歳なのだから、子どもへの指導の経験も浅く、それ故知らなかった適切な対応を理解していただきやすいということもあります。


と、上記までに記載したのは早期療育のこと。いたって当然のことです。


しかし、思春期前後からの療育開始であっても、適切な指導は大切です。それも当然です。なぜなら、「療育=早期ではない」のだから。
この言葉は、「何歳になっても大丈夫なんだから、ゆっくりしていよう」などと誤解してもらっては困ります。何度も記載するように、早期的に適切な療育を受けるに越したことはないのだから。

しかし、今ですらABAの療育機関は少ないですし、今から10年程前は、臨床家も含めてABAを知る人はごくわずかでした。
その時代の子どもと保護者はどうするの?というのが自分の考えです。

どうも日本規模で「早期」と言う言葉に惑わされている印象があります。大きくなったら、その時の地域の支援に頼るほかないと。それがいけないと考えているのではなく、「子どもを指導することができない」と決めつけることがいけないと考えています。

それは、幼児期の療育に比べれば、思春期前後のお子さんの療育の方が大変なのは確かでしょう。でも、それは幼児期などの低年齢と「比較すると」成長が一見分かりずらいと言うことと、周囲が指導しにくい印象を持つことによるのであって、確実に発達を促していくことができるのです。

そもそも、ある一定で成長が「止まる」のであれば、療育と言う意味においての長期支援は必要ないですからね。そうではないから、ひまわりの会、私が顧問のすくすくともに長期支援を行っているのですから。

また、ABAは「行動の法則」に基づいて、環境(独立変数)を操作し、個(従属変数)を変化させていくものだから、そもそも「年齢」とか関係ないのです。早期・・・と言うのは、「そのほうがより効果的ですよ。」と言う話なのです。(「環境」は周囲の大人の指導も含まれ、また「個」とは、ここでは子どもを指します)


しかし、残念ながら、そういった説明をしない専門家がいるようです。そういった説明なしに低年齢しか見ませんって・・・幼児の専門家?(笑)
それならまだ「マシ」かも・・・。最近ABAとか言っている機関で少なくないのが「親は見なくて良いです」「親はやらなくて良いです」・・・療育を専門家「だけ」の領域とでも思っているのか?(笑)じゃあ何のためにペアレントトレーニングや勉強会があるのか・・・?
そのような親向けのセミナーを開いている機関が「親はやらなくても・・・」それって自爆じゃん(爆)セミナーの意味ないのに開いてるって・・・そういうのが本末転倒。

逆に、毎日何時間もやり続ければ良いってのも、私からすれば上記と「同じ」です。
「HOWTO」じゃないでしょうに。

保護者に過剰な負担を強いないことを前提として、保護者のトレーニングも行って、目標を共有し、協力し合って、話し合って、そのうえでお子さんにやる内容をセラピストと分担するというのが最も大事。保護者はほかにやることがあるから、セラピストと完全に同じなんて不可能です。セラピストはそれだけをやっているのだから。


色々な考え方もあります。しかし、私はペアレントトレーニングを専門の一つとしているから、この意見はその観点からです。しかし、保護者と協力し合える家庭のお子さんは必ず、より一層伸びることでしょう。


と、ひまわりの会のホームページの更新点の説明はこの辺で。

上記に基づいて、来週はすくすくでペアレントトレーニングです。今回は、通常のペアレントトレーニングだけでなく、指導員養成講座も同日で2回もあります。

日曜日もあとわずかで終了・・・寝なければ(苦)


それでは、また来週に。

ひまわりの会の相談室のこと

2014-04-07 | ひまわりの会
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。

今回は、前回の記事にも記載したように、今回はひまわりの会のホームページの更新をメインとして記載しようと思います。
その内容は、ひまわりの会の相談室のことです。

ひまわりの会のホームページに、「当相談室までの道案内」というページが2月に更新されました(リンクをクリックするとそのページに移動します)。

場所は、最寄り駅は早稲田駅ですが、高田馬場から出ている「早大正門行」バスの終点、「早大正門」からも近いです。早稲田駅は出口が複数ありますが、基本的に徒歩1~2分程度です。徒歩一分は大人の足でなので、ホームページには4分程度と長めに記載しています。

相談室にお越しいただいている保護者はもちろん、当相談室までの道案内を見た人も、恐らく古い建物と思うでしょう(笑)?早稲田は実は昔古い町で、ほとんどが古くからある建物ばかりです。しかし、移動する気もなく、ずっとこの場所を相談室とするでしょう。

それはなぜ?と言うことが今回の記事の「みそ」です。

何故かと言うと、この場所は非常に思い入れがあるからです。その理由は2つあります。


1つは、保護者の方々の想いによって開所された場所と言っても過言ではないからです。
ひまわりの会は数年間任意団体(法人格を有していない、いわば個人事業的なものです)で活動しており、当時の所在地は一名入るだけで精一杯の、それこそ「事務所」としてしか利用できない場所で、個別療育などは行政の会議室(当時は品川区での開催)をその都度借りて行っているかたちでした。

しかし、利用される方が増えてきて、その都度会議室を借りて行うには、スケジュール調整が困難になってきて、その時点での「事務所」では無くて、事務所兼用の、個別療育やペアレントトレーニングができる場所を探すようになりました。
その際に利用されていた保護者の方々にそれを伝えると、少しずつ保護者の方々が寄付してくれて、早稲田と言う立地条件の良い場所を確保することができたのです。
寄付の内容は様々で、現金の方もいればおもちゃの方、昔使っていた教材、掃除機などの実用品など、実に様々で、今の設備の半分は開所前に揃っていたくらいでした。

そして、その場所に法人所在地を登記して、今があります。
当時利用していた幼児の教え子も、今は小学校高学年に、小学生だった子は中・高生に。

当時は利用者数は20名程度だったでしょうか?今は45名、倍以上です。

綺麗ごとを言うつもりは一切ありませんが、今のひまわりの会は、当時の保護者あってこそ、だと思っています。
ABAは、方法なども地域の療育センターとは全く異なり、また当時はABAを知る保護者も少なかったように思います。
そんな中、自分たちを信じてついてきてくださったのです。そして、頻度は異なりますが、現在も当時の保護者のほとんどがひまわりの会を慕ってくれています。
その方々に支えられ、今は待機の受付も停止する規模になったのです。そして、それは何よりも長きにわたって慕ってくれている方々のおかげです。
以前にもブログに記載しましたが、長期支援を行うという誇りはここにもあります。


そして、もう1つは、不動産屋・大家とのつながりです。
当時は、少なくとも現在より法人の財力はありませんでした。それはそうでしょう。利用者が以前の半分以下だったのだから。その中で、本当は使用目的に反していた場所(事務所のみの利用が対象でした)を、話し合いによって今の活動目的のために、かなり格安で貸してくださったことです。

真剣に探してくれた不動産屋の方、理解をしてくれた大家あってこその今の場所です。
その大家も、今は亡くなられています。
現在の場所に設立したころ、夜遅くまで残って作業している私や部下へ果物やお菓子の差し入れをしてくださいました。その度に勇気づけられたことを今でも覚えています。


と、これが今の相談室への私の想いです。

人数が倍以上になったから綺麗な場所へ移動?ありえんって(笑)。上記に書いた想いを背負って臨床しているから、ずっとこの場所で活動し続けることでしょう。


ただ、余談があります。この場所で指導している頻度は、月計7日程度(笑)。1日5人程度指導しています。ほとんどが訪問で、部下2名と南関東を中心に動き回っています。だから、ひまわりの会へ電話で問い合わせした人は、皆「つながらん・・・」と思ったことがあるのではないでしょうか(笑)?
しかし、それはご了承ください。遠方だと、指導は西は滋賀県、相談は北は青森とかもあるほどですし。
まあ、そういって動き回れるのも、設立して間もないころの保護者の方々あってこそ。本当に感謝しています。


うーむ・・・何か、ちょっと心温まるエピソードでしたかね(笑)?いや、そう思っているのは私だけ(爆)?
こういった内容は、あまりブログ向きではありませんね(笑)


次回もひまわりの会のページ更新をメインに書きたいと思います。


それでは、また来週に。