「自由の哲学」ノート

その日開いたページ、浮かんだイメージを大切に、読んでいきます。

イデ男さん

2014-01-12 14:19:57 | 初版 序文
Man muss sich der Idee erlebend gegenüberstellen können;
sonst
gerät man unter ihre Knechtschaft.



本当にあのイデ男さんでいいの?

erlebend

そうあわてないで、一定期間いっしょに過ごしてみたら?
そして、その途中のいろいろな出来事をよく観察し、その結果をまとめてね。

gegenüberstellen

そしてたら次に、その結果と冷静に向き合ってみましょう。
他の人と比較したり、良くないところを批判したり、批評したりしてみるの。
自由にそう出来る立場を、きちんと確保しましょう。
つまり、あなたは相手から独立した立場でそうするだけの能力を持たなくてはならないのよ。
それから冷静に、あの人にするかどうかあなたが選び取る。

その過程がすごく大事。
そういう立場に立つことで、
あなたにも責任が出てくるの。
わかるでしょ?

なんてね

erlebend は、観察
gegenüberstellen は、思考
に、それぞれ対応していると思われる

とすれば、シュタイナーが観察にerlebend的な、
また思考にはgegenüberstellen的な性質を想定していたと考えられる

観察は、ともに生き、知る、(共生、理解)
思考は、それに立ち向かい乗り越える、(対立、超越)

この正反対な態度で得たもの、観察結果と思考結果を最終的に統合するのは人間の意識という場である
それが、思考結果を思考するということ?

ちょっと結論しすぎているかも
ゆっくり読みすすめたい












私とイデー

2014-01-09 17:44:20 | 初版 序文
初版 序文

最後の一文

Man muss sich der Idee erlebend gegenüberstellen können;
sonst
gerät man unter ihre Knechtschaft.


訳がいろいろなので原文を書いてみた

ドイツ語がほとんどわからないなかで大胆にも意訳してみる

erlebend gegenüberstellen をどう訳すかだが

muss = must
können = can
sich = ~self

「自分自身で~出来なくてはならない」

と、相当に力をこめて言っている

イデーを実際に体験してみて
イデーと対峙してみる
そしてイデーを比較検討してみる

それを、あなたが自分自身でやってみなければならない
もしそれが出来ないなら、あなたは

イデーの道具
イデーの奴隷

でしかない

いつものシュタイナーを思い出す

盲信せずに、言葉、考えを吟味し、自分の人生の中で確認してみてね

あくまで、この「私」が実際に認識し、判断するのである

おまけのドイツ語

Knechtschaft 奴隷

このクネヒトシャフトて発音、言ったら気持ちよいo(^_-)O

また、この語尾のschaftは面白い

性質や状態が統合された意味の単語をつくることが出来る

Freund 友+ schaft
= Freundschaft 友情〈フロゥントシャフト 〉

Wissen 知識+ schaft
= Wissenschaft 学問〈ヴィッセンシャフト〉