■二個群強化画定の掃海隊群
令和元年度伊勢湾機雷戦訓練、四日市港に集結した掃海艇部隊は松阪港入港掃海艇と共に伊勢湾へ出航してゆきます。
ぶんご。日章旗。美しい構図ですが、この日章旗は名古屋の艦船好きおじさん達が持ち込んでいたもの。掃海隊群は近い将来、防衛計画の大綱により二個群へ増強され、多数の護衛艦が配備される中で、水上戦闘艦部隊の旗艦としての能力を求められる事となります。
あおしま。すがしま型掃海艇です。すがしま型はイギリス海軍のサンダウン級掃海艇を参考として、機雷掃討を重視した設計なのですが特徴的なのは並列に並ぶ二本の煙突で、識別点です。二本を並列としたのは、中央部に空間を置く事で後方視界確保を期したため。
みやじま。伊勢湾ではお世話になりました掃海艇です。ひらしま型掃海艇からは煙突が単一に回帰しているのですが理由は煙突と煙突の間の後方視界というもの、実際に運用してみますと意外な程に見通し無く、両舷に寄った煙突がかえって邪魔だった為、といいます。
あいしま。機雷掃討を重視した本型ですが、機雷掃討だけならば1960年代の掃海艇たかみ型から整備されています、機雷掃討のために機雷探知装置を有している為なのですね。しかし、たかみ型の機雷掃討は水中処分員がソナー情報に併せてボートで展開し処理した。
えのしま型掃海艇ちちじま出航。海上自衛隊掃海艇は、たかみ型に続いて、はつしま型掃海艇、うわじま型掃海艇が整備されていまして、S-4機雷処分器具を搭載し機雷掃討が可能でした。問題はS-4でソナーも超音波探知機も勿論、カメラさえ有していなかったという。
ちちじま搭載のS-10機雷掃討具はOYQ-201機雷戦情報処理装置と連接し機雷と疑わしい形状をソナーとカメラに複合情報から選別し機雷を処理します。PAP-104の機雷処理範囲は900m程度といいますので、S-10機雷掃討具も同程度の性能は有している事でしょう。
機雷処分弾薬。ドイツ製シーフォックス等が有名ですが、機雷を感知し精密誘導により直撃し破壊する小型の対機雷用魚雷というべきもので射程は1000mです。PAP-104機雷掃討具の用途の一つにミゼットサブ、小型潜水艇対処がありましたが、これも可能でしょう。
えのしま出航。個人的に掃海艇えたじま、と間違えてしまうもの。はつしま型掃海艇えたじま、というものがありましたが。2021年3月竣工計画の掃海艦あわじ型三番艦が、掃海艦えたじま、ですので、掃海艇えのしま、掃海艦えたじま。更に間違える自信があります。
掃海艇続々出航の情景、実はこの湾口部分に灯台がありまして、よく望遠ズームレンズで調べてみますと灯台真横で撮影している人が二人いました、立ち入り禁止では無かったのですね、湾口灯台は順光、出航の様子を撮影するには最適の立地なのかもしれませんね。
ぶんご出航。掃海隊群幕僚長渡邊浩1佐が統裁官として乗艦しています。今回の訓練には掃海母艦1隻と輸送艦1隻、掃海艦艇16隻と掃海管制艇2隻及び航空機2機が参加しているとのこと。おおすみ型輸送艦は初参加で、この日、既に松坂沖に遊弋していたもよう。
うらが型掃海母艦は、旗艦機能とともに、掃海艇の母艦機能や補給支援機能を有する共に航空掃海機能の支援、航空機搭載能力は有しませんが整備補給支援能力を有し掃海艇乗員の休息や水中処分員への母艦と医療支援、そして機雷敷設艦としての能力も有しています。
ひらど。あわじ型掃海艦二番艦で、2018年に竣工しました。掃海艦の任務は潜水艦に脅威となる深深度機雷の掃討能力で、呉基地や横須賀基地への重要水道に敷設されるキャプチャー機雷等を掃海します。こうして四日市港から掃海部隊は十日間の訓練へ向かいました。
北大路機関：はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
令和元年度伊勢湾機雷戦訓練、四日市港に集結した掃海艇部隊は松阪港入港掃海艇と共に伊勢湾へ出航してゆきます。
ぶんご。日章旗。美しい構図ですが、この日章旗は名古屋の艦船好きおじさん達が持ち込んでいたもの。掃海隊群は近い将来、防衛計画の大綱により二個群へ増強され、多数の護衛艦が配備される中で、水上戦闘艦部隊の旗艦としての能力を求められる事となります。
あおしま。すがしま型掃海艇です。すがしま型はイギリス海軍のサンダウン級掃海艇を参考として、機雷掃討を重視した設計なのですが特徴的なのは並列に並ぶ二本の煙突で、識別点です。二本を並列としたのは、中央部に空間を置く事で後方視界確保を期したため。
みやじま。伊勢湾ではお世話になりました掃海艇です。ひらしま型掃海艇からは煙突が単一に回帰しているのですが理由は煙突と煙突の間の後方視界というもの、実際に運用してみますと意外な程に見通し無く、両舷に寄った煙突がかえって邪魔だった為、といいます。
あいしま。機雷掃討を重視した本型ですが、機雷掃討だけならば1960年代の掃海艇たかみ型から整備されています、機雷掃討のために機雷探知装置を有している為なのですね。しかし、たかみ型の機雷掃討は水中処分員がソナー情報に併せてボートで展開し処理した。
えのしま型掃海艇ちちじま出航。海上自衛隊掃海艇は、たかみ型に続いて、はつしま型掃海艇、うわじま型掃海艇が整備されていまして、S-4機雷処分器具を搭載し機雷掃討が可能でした。問題はS-4でソナーも超音波探知機も勿論、カメラさえ有していなかったという。
ちちじま搭載のS-10機雷掃討具はOYQ-201機雷戦情報処理装置と連接し機雷と疑わしい形状をソナーとカメラに複合情報から選別し機雷を処理します。PAP-104の機雷処理範囲は900m程度といいますので、S-10機雷掃討具も同程度の性能は有している事でしょう。
機雷処分弾薬。ドイツ製シーフォックス等が有名ですが、機雷を感知し精密誘導により直撃し破壊する小型の対機雷用魚雷というべきもので射程は1000mです。PAP-104機雷掃討具の用途の一つにミゼットサブ、小型潜水艇対処がありましたが、これも可能でしょう。
えのしま出航。個人的に掃海艇えたじま、と間違えてしまうもの。はつしま型掃海艇えたじま、というものがありましたが。2021年3月竣工計画の掃海艦あわじ型三番艦が、掃海艦えたじま、ですので、掃海艇えのしま、掃海艦えたじま。更に間違える自信があります。
掃海艇続々出航の情景、実はこの湾口部分に灯台がありまして、よく望遠ズームレンズで調べてみますと灯台真横で撮影している人が二人いました、立ち入り禁止では無かったのですね、湾口灯台は順光、出航の様子を撮影するには最適の立地なのかもしれませんね。
ぶんご出航。掃海隊群幕僚長渡邊浩1佐が統裁官として乗艦しています。今回の訓練には掃海母艦1隻と輸送艦1隻、掃海艦艇16隻と掃海管制艇2隻及び航空機2機が参加しているとのこと。おおすみ型輸送艦は初参加で、この日、既に松坂沖に遊弋していたもよう。
うらが型掃海母艦は、旗艦機能とともに、掃海艇の母艦機能や補給支援機能を有する共に航空掃海機能の支援、航空機搭載能力は有しませんが整備補給支援能力を有し掃海艇乗員の休息や水中処分員への母艦と医療支援、そして機雷敷設艦としての能力も有しています。
ひらど。あわじ型掃海艦二番艦で、2018年に竣工しました。掃海艦の任務は潜水艦に脅威となる深深度機雷の掃討能力で、呉基地や横須賀基地への重要水道に敷設されるキャプチャー機雷等を掃海します。こうして四日市港から掃海部隊は十日間の訓練へ向かいました。
北大路機関：はるな くらま ひゅうが いせ
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