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【EOS-M3特報】第10師団創設55周年記念行事守山駐屯地祭Ⅱ,部隊帰途(2017-10-28)

2017-10-31 20:02:34 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■名古屋の師団司令部前交差点
 第10師団創設55周年記念行事守山駐屯地祭、後半は帰路に就く師団隷下部隊の様子を紹介しましょう。

 第10師団創設55周年記念守山駐屯地祭、EOS-M3&22mmSTGによる撮影は観閲行進のみです。訓練展示は動きが激しすぎて、EOS-7Dmark2を操作するだけで手一杯となり、またKeyMission80はズームが利かない広角限定ですので、予備機撮影できないのですね。

 写真を撮影する機材は、使い難いミラーレス一眼であっても予備機材というものは文字通り予備器材なのですが、せっかくもってきたからには使いたい。しかし、主力機材故障で登場というのも困る、そんな際、この守山駐屯地祭では帰る部隊を撮るという機会がある。

 EOS-M3&22mmSTGですが、しかし式典と訓練展示が終了した後に活躍の機会が守山駐屯地祭では多々あります、それは式典参加部隊の帰途です。師団行事ですので隷下部隊多数が守山駐屯地に集合しており、帰途に就く部隊だけで市街パレードに匹敵する規模となる。

 師団司令部は愛知県名古屋市守山駐屯地にありますが、駐屯部隊は師団司令部および同付隊と第35普通科連隊及び師団通信の主力を担う第10通信大隊と大都市名古屋を特殊武器から守る第10特殊武器防護隊、そして師団司令部に併せて駐屯の第10音楽隊のみでした。

 東海北陸地方を防衛警備管区とする第10師団、その隷下部隊は近接戦闘部隊である第14普通科連隊は石川県金沢市金沢駐屯地、第33普通科連隊三重県津市久居駐屯地に駐屯していまして、式典が終了しますと早速帰途に就きます、その部隊が正門から出発するのです。

 守山駐屯地正門には師団創設55周年の特別飾門が掲げられ、愛知県豊川市の豊川駐屯地から火力戦闘部隊第10特科連隊と第10高射特科大隊、同じ愛知県内の春日井市春日井駐屯地からは第10後方支援連隊と第10施設大隊と第10偵察隊が師団祭に参加しています。

 正門は少し高台にありまして、師団司令部前交差点から82式指揮通信車や軽装甲機動車に各種トラックやレーダーとミサイル等下ってくる様子は市街パレードそのもの、1300時過ぎから帰路につきます、渋滞や寝坊で観閲行進を見る事が出来なかった場合の予備となる。

 82式指揮通信車が信号待ちする様子、迫力は中々ですが師団隷下部隊には加えて、三重県伊勢市明野駐屯地に第10飛行隊と滋賀県高島市今津駐屯地には第10戦車大隊がいます。UH-1J多用途ヘリコプターや74式戦車と96式装輪装甲車の帰路も是非観たくなるところ。

 74式戦車と96式装輪装甲車の帰路も撮影したいのですが、74式戦車は車幅と重量が道路運送車両法に制限されるほど大型である為、特殊車両扱いで輸送は深夜のみ、所轄警察署長への届け出の下で輸送されます。UH-1J多用途ヘリコプターは祝賀飛行後に帰っている。

 道路運送車両法は自衛隊の装甲車両の中で、装輪装甲車の車幅に2.5mという厳しい制約を課していまして、2.8mまで拡幅成れば海外装備導入の機会も増えるのですが、師団駐屯地の入り口で車幅2.48mの3t半トラック同士の擦れ違いを見ますと道路の限界を見た思い。

 FH-70榴弾砲は中砲牽引車により車幅を含め日中に輸送する事は出来るのですが、全長が大きく少し時間を空け帰路に就いたもよう。第14普通科連隊と第33普通科連隊は徒歩行進のみで3.5t半トラックでの参加ですか、昔は高機動車や軽装甲機動車を連ねていました。

 3t半トラックも色々ありまして、帰路に就く車輛も3t半ダンプ車、軽レッカ、3t半有蓋車、道路障害作業車、81式短SAM搭載車、3 t半燃料タンク車、3 t半航空用燃料タンク車、3 t半水タンク車、除染車、生物偵察車、等々の様々な派生型車両が駐屯地を出発してゆく。

 第10師団創設55周年記念守山駐屯地祭はこうした形で撮影を完了しました。翌日日曜日には台風21号が太平洋沖を通過、航空観閲式は荒天で中止されるという前代未聞の悪天候となりましたが、守山は土曜日に挙行されましたのが幸いだったといえるかもしれません。

 名古屋市の守山駐屯地、帰路には守山駐屯地界隈の寺社仏閣探訪と二八日の大須縁日散策と清州城見学を予定していましたが、台風接近中、大須の電気街で若干の買い物と縁日名物のみそ串カツを頂き、名古屋駅前で一杯やったのみで東海道本線が止まる前に大人しく帰路につきました。

北大路機関:はるな くらま
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