北大路機関

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ヘリコプター護衛艦くらま就役30周年記念一般公開⑦ 佐世保湾クルージング

2012-08-24 22:34:08 | 海上自衛隊 催事
◆青空目指す佐世保湾クルージング
 佐世保護衛艦くらま就役30周年特集、第一日目の見学と第二日目の見学に夜景と洋上などを加え、今回で第七回目となりました。
Kuramaimg_8374 第七回目は佐世保港港内遊覧船、湾内遊覧船からの情景です。湾内遊覧船とは瀬川汽船の運航するもので、正式には“佐世保湾クルージング”といいます。佐世保は九十九島など風光明媚な情景に囲まれていますが、こちらは佐世保湾のみを一周するもので、乗船は1300円、切符売り場にて購入します。
Kuramaimg_8400 海から見上げた護衛艦くらま。少し曇ってきていますね。実は長崎豪雨、佐世保に来る途中に何度か大村線が豪雨で運休になった時がありまして、一度などはまだ降っていないにもかかわらず長崎市の方向が真っ暗になっている、という事があり、事実本数の少ない快速列車と普通列車でえり好みせず、来た列車が普通でも乗っておいたら、そのあとの列車が全部豪雨で運休、という事も。
Kuramaimg_8536 ニイタカヤマノボレの電信を発した電波塔。旧帝国海軍の通信塔として1922年に完成した電波塔です。針尾の小鯛、というところにあります。三本の塔は形状が非常に特徴的なので、かなり遠くからでも確認できるのですが、ここからあの歴史的な真珠湾攻撃の命令が発信された、とは、感慨深いものがありますね。
Kuramaimg_8545 掃海艇たかしま。ひらしま型掃海艇三番艇です。遊覧船はウォータージェットでかなり早いという印象があるのですが、掃海艇、速力は14ノットと聞いているのですけれども、海上で見上げますとかなり速く感じます。基準排水量570t、満載排水量650tと一口に言うのですがかなり大きく見え、全長57mは見上げれば迫力が凄い。
Kuramaimg_8552 ひらしま型掃海艇は、掃海器具を前の型がフランス製を搭載していたのに対し再び国産のものに戻しました。前の掃海艇すがしま型が湾岸戦争を契機とする機雷掃海実任務に際し、我が国は第二次大戦後多数の機雷を実処分した経験があったのですけれども、湾岸戦争後の掃海任務での一つの契機となった事例がありました。
Kuramaimg_8563 海上自衛隊、その豊富な経験は必ずしも世界の最新型機雷に対し対応できるものではなく、機雷の技術進歩、また厳しい潮流や視界不良に際し海外製掃海器具が対応できていたことに注目し、フランス製PAP104を導入していたのです。ようやく国産のS-10掃海器具が世界のレベルにたしたことで国産品を搭載したというもの。
Kuramaimg_8576 S-10は、前駆式機雷掃討用無人潜水艇で、上部構造物直後の左舷側に配置、S-10そのものに機雷捜索用ソナーを搭載しており、前方を警戒しつつ機雷を掃討できるもの。対機雷戦情報処理装置や掃海艇自動操舵装置とも連動しています。音響掃海器具や磁気掃海器具は、PAP104では大型となったので掃海艇に搭載しなかったのだけれど、ひらしま型からは小型のものを常時搭載するようになったとのこと。
Kuramaimg_8596 そして戻ってきたところ。護衛艦くらま。天候も回復してきています。他の場所は?と思われるかもしれません、いや、他にも急色と見どころがあったのだけれども、地方隊桟橋やLCAC格納庫などは前回の洋上からの撮影を紹介した特集記事で紹介してしまいましたからね、やはり重複は避けておかなければなりません。
Kuramaimg_8607 輸送艇一号。軽車両及び人員70名を輸送する佐世保地方隊の輸送艇。前回は桟橋から撮影した様子を掲載しているのですが、洋上から撮影したものを紹介です。小型なので兵員70名は専用の待機室が無いため、乗員28名用の科員食堂にて上陸するまで待機するとのこと。かなり簡略化された両用戦艇ですが、数はもう少し必要だと思います、離島も多いのですから。
Kuramaimg_8615 青空と白い雲が迫力満点でしたので、広角にして撮影してみました。雄大な景色、というのはこういうことをいうのでしょうか。他方で、手前の白波、それなりの速度が出ていることがお分かりでしょうか、それでも先ほど掃海艇たかしま、は迫ってくるように見えたのですから、艦艇の持つ迫力、というもの、体感したのですよ。
Kuramaimg_8636 DDH144くらま。こちらも壁紙に重宝。先ほど少々お天気が悪かった情景を撮影したのが1213時だったのですけれども、この写真は1320時に撮影したもの。断然こちらの方がいい写真、雲が動いているときは、僅か一時間であっても、見える風景と言いますか、撮れる写真の迫力、というものは全然違ってくるものなのですね。
Kuramaimg_8665 DD103ゆうだち、DDH144くらま。遊覧船の速力も一定以上ありますから、このあたり、連写機能を使って撮影しています。Weblog北大路機関で、停泊中の護衛艦くらま、というのはこの際に撮影したものか、この前日に撮影した写真を使っているのです。理由はお気に入りの写真だた、ということ。
Kuramaimg_8684 多用途支援艦あまくさ。前回の夜景特集、少々順番が前後していた特集なのですが、この際には、あまくさ停泊位置の関係でどうしてもこちらがメインのように映っていました。地方隊に多用途哨戒艦が必要なのでは、この艦は災害派遣にも数が揃えば今まで以上に使えるのでは?、というのは、この艦違うところに停泊していれば、くらま写ったのになあ、と長いこと考えていた末に出たお話だったりします。
Kuramaimg_8693 そして米軍管理の立神桟橋に停泊している海上自衛隊艦艇。真横から見ようとしますと、このように海の上に出るか、倉島桟橋からしか見えないというもの、背景の高台にある住宅街からならば見えるか、と思い散策したことがあるのですが、どうも公道からは見えないという印象、この写真から行動のようなものも見えますので、ただ、もう少し歩いてみたいところですけれど。
Kuramaimg_8697 掃海艇たかしま、も入港準備を進めています。暑い一日、九州の日差しを退官する一日で張ったのですけれども、遊覧船はそれなりに速度を出すものですから、海風を目いっぱい浴びることが出来まして、なかなか快適でした。こののち、当方はJR九州の個性的な列車を撮影にこの日は転進した次第です。
北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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