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第125次日米対潜特別訓練が沖縄周辺海域で実施、日米艦艇6隻と航空部隊が参加

2014-08-25 23:34:21 | 防衛・安全保障

◆対潜戦を主要訓練項目とし24日まで展開

 第125次日米対潜特別訓練、海上自衛隊は20日から昨日24日まで対潜特別訓練を実施したとのこと。 

Tcimg_6335_1  対潜戦闘は海上自衛隊が創設以来重視している要目であり、これは冷戦時代のソ連太平洋艦隊が水上戦闘艦部隊や航空部隊で米海軍に対し劣勢であり潜水艦を重視していたことと、第二次大戦中に米国潜水艦部隊により海上交通路を途絶され、飢餓線上まで追いつめられたことと無関係ではありません。

Timg_0788 第125次日米対潜特別訓練の実施海域は沖縄周辺海域、前回の対潜特別訓練は東海沖から四国沖に掛けての太平洋上で行われています。対潜特別訓練は海上自衛隊が米海軍と共に定期的に実施している対潜戦闘の技量向上を目的とした訓練で、第1回は1957年、今回で125回を迎える訓練です。

Timg_0748 海上自衛隊と米海軍の参加艦艇は、海上自衛隊からは護衛艦1隻と潜水艦1隻に航空機数機、米海軍からは駆逐艦2隻と原子力潜水艦1隻および補給艦1隻に航空機数機です。海上自衛隊報道発表では航空機は艦載機か陸上機かについてや、日米の訓練統裁官についての記載はありませんでした。

Tcimg_5948  対潜特別訓練の部隊参加規模についてですが、参考までに今年2月8日から16日にかけて行われた第124次日米対潜特別訓練訓練の参加部隊は潜水艦隊司令官鍛治雅和海将指揮下、海上自衛隊より護衛艦8隻と潜水艦5隻、米海軍から原子力潜水艦1隻、とありました。

Timg_0821  前回は米海軍よりも海上自衛隊からの参加規模が大きかったのですが今回は逆となっており、訓練内容などの面で一概に艦艇の参加規模だけで比較する事は出来ませんが、今年二月の訓練と八月の訓練、単純に比較しますと今回の方が規模が縮小されているといえるでしょう。

Timg_6303 なお、海上自衛隊はカカドゥ14豪州海軍主催多国間海上共同訓練にミサイル護衛艦はたかぜ、を派遣中、対潜特別訓練が開始された8月20日と8月21日にリムパック環太平洋合同訓練へ参加のミサイル護衛艦きりしま、ヘリコプター搭載護衛艦いせ、が基地に帰港したばかりです。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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