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【G3X撮影速報】岐阜基地航空祭2022,COVID-19乗り越え三年ぶり挙行となった岐阜の大空(2022-11-13)

2022-11-13 20:00:49 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■三年ぶりの岐阜航空祭
 本日岐阜基地航空祭がほんとうに実に三年ぶりの挙行を迎えました。

 F-2戦闘機の編隊離陸、CANONPowerShotG3Xというコンデジ機種の中では小型ながら2400mmという望遠ズーム性能を発揮する機種を、メインカメラであるEOS-7Dmark2と連装して取り付け撮影したものです、この手法での航空祭撮影も実に三年ぶりとなります。

 第10師団創設60周年記念守山駐屯地祭が愛知県で行われ、航空学校創設記念明野駐屯地祭が三重県で、そして岐阜県では岐阜のぶなが祭、は先週でしたが今週が岐阜基地航空祭という、岐阜県も愛知県も三重県も、自衛隊行事を選べる、そんな程度にコロナを抑えた。

 岐阜基地航空祭、三年ぶりの挙行となりました本日、撮影を完了しまして夕刻帰宅しました。三年ぶりの航空祭ですが、現行の感染状況が第八の波への入り口と懸念されている通り、慎重を期しまして事前応募制による一般公開となっています、が航空祭は航空祭です。

 C-1FTBの飛行、どんよりとした文字通りの曇天ではありますが、実は今日、全国的に雨天の予報があり、しかも北海道と日本海沿岸を中心に一定以上の雨量が予報されており、航空祭の開催にも憂慮されたものでした、もっとも多少は自分の御天気運を信じていました。

 航空祭会場に列線を構成する飛行開発実験団の精鋭、手前にF-2戦闘機も居ますが圧縮効果の航空機列線はやはり迫力がある、前回2019年の航空祭ではF-4ファントムがこの列に加わっていましたが、2021年春に退役、ファントムのいない翌年の航空祭となりました。

 ファントム。退役したF-4戦闘機ですが祝賀会会場や装備品展示会場の片隅で展示されています、もう漏洩する機密も無い、というところでしょうが航空自衛隊は三菱重工とともにライセンス生産した141機のF-4戦闘機を改良し延命し、最後まで活用していましたね。

 ペトリオットMSE,今回初めて見た装備です。航空自衛隊の弾道ミサイル対処ミサイル防衛任務にはPAC-3が用いられていますが、対航空機用のPAC-2が射程100kmを発揮するのに対して、PAC-3は迎撃高度にもよりますが15kmから20kmと短い射程が難点でした。

 イーグル。アメリカ空軍が嘉手納基地からF-15C戦闘機の撤収を開始、新しい戦闘機では無い事を実感する。他方アメリカは嘉手納基地の配備を後継のF-22から常駐を取りやめローテーションに切替え、第五世代機の費用の高さによる数を揃えられない問題を実感する。

 MSEは小田急のロマンスカーのような名前ですが、発射システムはM-902発射装置をそのまま使用でき、そしてPAC-3に対してミサイル防衛任務での射程を30%以上延伸している点が特色です。概ね30kmの射程といい、ここ岐阜基地からぎりぎり名古屋市を守れる。

 地対空ミサイルをPAC-2にPAC-3とPAC-3-MSEと三種類同時に撮影出来ました、聞けばこのMSEは岐阜基地には今年配備開始されたばかりの装備という。なお航空自衛隊には現在6個高射群24個高射隊がありますが、将来4個高射群24個高射隊へ改編されるという。

 岐阜基地らしい風景を、こう考えますと、思いついたのは飛行開発実験団のマークが尾翼に描かれた列線の風景です、T-4練習機は日本中多くの基地で展示されるのですが、飛行開発実験団のマークを冠したT-4が何機も並ぶ様子となりますと、これが岐阜基地らしさ。

 曇天ではあった、いや実は雨天予報であり、大阪の友人も東京の友人も雨天予報と云う事で展開を断念しているのです、ただ、土曜日の前日予行では青空であり、これ得降るものか、なにか降らないような気もするが、とはもちろん願望も含みますが、見通していた。

 イーグルの着陸、異機種大編隊と大編隊飛行、岐阜基地航空祭は奇跡的に飛行展示の時間帯は降雨に見舞われませんでした、ちょっと青空を期待したりもするのですが、秋雨の気配は秋雲の覆いで済んでおり、曇天でも三年ぶりの航空祭を愉しむ事が出来ましたね。

 COVID-19第八波の入り口という状況での岐阜基地航空祭は、事前応募制という点で特殊だったのですが、意外と混雑していました印象です。これは正門が閉鎖され入場が北門など限られていまして、南側会場の設定もなかったという会場そのものが狭かったのですね。

 事前応募制だったのですが、抽選と云うよりも事前登録制度に近い行事だった、一方で例年以上、とはいっても三年ぶりですが、脚立と三脚の禁止が徹底されていました、故に撮影が最前列でなくとも簡単でして、観衆越に離陸する情景を会場後方から撮影できました。

 活況の航空祭でしたが、正午近くに予定された異機種大編隊をオープニングフライトに前倒しし、オープニングフライト後の編隊飛行を正午近くに切替えたことで、降雨前に飛行展示を完了する事が出来た、この飛行開発実験団の決断に柔軟だと感心させられたものでした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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