◆防衛上最大の静かな脅威“機雷”への備え
防衛省によれば来週18日から23日にかけ、平成24年度機雷戦訓練が実施されるとのこと。
平成24年度機雷戦訓練は、九州の八代海において実施され、今回の訓練は掃海隊群司令德丸伸一司令以下、掃海母艦1隻と掃海母艦3隻、加えて掃海艇13隻の艦艇13隻の併せて17隻が実施されるとのことで、今回の機雷戦訓練に合わせ、八代海近海での港湾施設には参加艦艇が入港することとなるでしょう。
今回の訓練では、訓練機雷を使用しての機雷敷設訓練、掃海訓練、潜水訓練の実施が計画されており、掃海母艦による機雷の機雷敷設訓練、加えて想定機雷敷設海域での訓練機雷の捜索と処理訓練、機雷処理を行う水中処分隊員の潜水訓練などが行われるようです。
機雷は自動車貨物船などの船舶の改造敷設艦や潜水艦等の秘匿性の高い敷設手段により機雷網を港湾近くなどに展開させることが出来るのですが、いったん敷設されますと被害が出るまで、戦時下での警戒が行われているような例外的状況を除き発見することはできません、実はここに機雷の恐ろしさがある。
敷設は速やかに行える一方で、敷設された機雷の数が分からない限り相手に機雷の存在を前提とした警戒体制をとることを強いられることから船舶の交通を水上戦闘艦を含め大きく制約できることもあり費用対効果は大きく別名最も戦闘効率の高い脅威が機雷攻撃とも言われるほど。
海上自衛隊はその前身となった海上警備隊の任務に第二次大戦中の敷設された機雷による被害への対処という実任務の比率も多き聞かったことから、このため、海上自衛隊は機雷対処任務という、駆逐艦や潜水艦に航空部隊と海外では花形とされる任務に対し、掃海部隊への重視を怠りませんでした。海上自衛隊はこの能力の高さを維持するべく、今回も八代海で訓練を行います。
北大路機関:はるな
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