■XP-1試験飛行 2機体制へ
本日初飛行として第二北大路機関の岐阜基地速報に記載した情報。海上自衛隊の次期固定翼哨戒機として試験飛行を続けているXP-1であるが、本日2号機が初飛行を迎えた。
6月19日1000時、あいにくの雨空で、飛行に適した天候とは言いがたいが、岐阜基地を離陸、ついに2号機が進空式というべき初飛行の日を迎えた。
初飛行ということで、岐阜基地に隣接する川崎重工岐阜工場を離陸して、大きく旋回、十分少々で再び岐阜基地に着陸したようだ。初号機の初飛行でも飛行時間に関してはだいたい同じであったという。
チェイサーはP-3Cが実施。P-3Cはギアを格納しているが、XP-1二号機はギアを出したままであるので、これも試験飛行ならでは、といった光景だろう。XP-1は、こうして二機体制となったため試験飛行などの頻度も多くなり、技術研究本部から、海上自衛隊の試験運用部隊への引渡しや、厚木基地への移動も、そろそろ考えられていることだろう。
XP-1の2号機は、蒼みがかかったグレーの塗装が施されており、これは試作機塗装というべき白地に赤のストライプという初号機と比べると、より部隊配備時の塗装を意識したものとなっている。これは今後、技術試験に加えて実際の対潜哨戒や洋上哨戒などの機器試験を含む運用試験が本格化するということを示しているのだろうか。なんとなれ、国産哨戒機2号機の初飛行成功には拍手をおくりたい。
HARUNA
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