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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

新幹線500系 のぞみ号 東京→横浜→名古屋→京都→大阪

2008-06-28 13:42:20 | コラム

■500系新幹線 米原駅通過

 500系の特集である。東海道新幹線、山陽新幹線を走破する『のぞみ』号。先日、新幹線の撮影地として名高い米原駅での写真があるため、今回はその掲載をしたい。

Img_2660  濃尾平野から関ヶ原地峡を抜け、近江に向かう新幹線は、米原駅のまえで緩いカーブを曲がりきる。米原駅はこうした立地から撮影名所として知られている。ただし、のぞみ号は猛スピードで米原駅を通過するため、撮影の機会は本当に一瞬である。一日あたり2往復に減便されたことで、東海道新幹線の500系のぞみ号を撮影するのはやや制約が多くなってしまった。

Img_2655  米原駅を通過するべくカーブに至る500系。いよいよ新幹線が近寄る中で時計をみると0934時から0935時へと移る頃。大きく曲がった米原駅のホームからは、500系のぞみ号が真正面からみえる。このあたりから連続でシャッターを切り続けたいのだが、ピントの関係もあるので3バーストで撮影を行う。

Img_2657  通過する500系は、通過時間が駅の時刻表に記されていない。通過のタイミングが分からないと写真の撮影に支障があるのでは、と思われるかもしれないが、多くの場合、通過の30秒前には駅員がホームの安全確認のために待機所から出てくるので、これが通過が近いことを示す合図というべきか。静粛性に優れた新幹線は、線路の向こうを望遠で睨んでいるばかりでは、反対側から来たりするんで、この駅員さん登場は貴重だ。

Img_2658  500系新幹線が東海道新幹線にて運用される期間は、そう長くないのだが、そういえば本日は、名鉄が新ダイヤに移行するまでの最終日。3本まで激減するパノラマカーを撮影する為に、神宮前駅ホームや犬山橋周辺、太田川駅なんかは多くのファンで大変なことになっているのでは、と思ったりする。

Img_2659  500系新幹線が米原駅ホームのカーブを曲がり終えて京都に向けて快走を続けてゆく瞬間。もとがWIN350として山陽新幹線における350km/hの営業運転を実現する為の技術研究の末に生まれた車両ということで、速度に特化した車体形状が特色。その結果、こうした鋭利な先頭車輌と流線型で構成された車体形状となり、多くのファンを獲得するに至った次第。

Img_2665  米原駅を通過し終えた500系。ほんとうに一瞬の通過。16両の長大な編成は、今後、山陽新幹線における短縮運用編成への改造により8両の短い編成となってしまう。こうした長大な500系の撮影を行う機会は少なく、可能なら富士山や関ヶ原、浜名湖といった長大な編成を撮影できる名所で写真を撮りたい、と思う今日この頃。

Img_2674  N700系が東京に向けて米原駅を通過するのは500系が通過した一分後の0936時。ということは彦根市の山頂から新幹線を超望遠レンズにて撮影すれば500系新幹線とN700系新幹線の行き違いを撮影することができるのではないか、と思ったりする。先頭車輌の形状を緩和し、客席定数を大きく確保した上で低騒音を両立する為に、このような動物状の形状が採用されている。車体傾斜装置を有しており、カーブも高速で通過が可能だ。

Img_2675  N700系が最も良好なデザインを際立たせる撮影角度は出来る限り真横から。しかし、なにぶん速度が凄いので、これを真横から撮るには相当早くカメラを振らなければならない。車内の容積を最大限に採るための箱状の車体形状が、一分前に通過した500系との違いを強調しているようにみえる。

Img_2682  700系が0944時に、のぞみ号として東京に向けて米原駅を通過する。毎回驚かされるのが、この阪急特急並の、のぞみ号の運行頻度だ。10分間隔、毎時6本という運行頻度は、大阪、京都、名古屋、横浜、東京の大動脈を結んでいる。しかし、700系も、こうやってみてみるとやはり動物的な形状だ。汎用性を重視した700系ではあるけれども、500系の方がデザインとしては秀逸だ。もちろん、経済性を重視したので性能は500系に劣っている。

Img_2684  700系新幹線が米原駅に差し掛かった瞬間。東海道新幹線で運用される新幹線は、300系、500系、700系、N700系。300km/hの営業運転が可能な車両もあるが、4000㍍半径のカーブしかない山陽新幹線とは異なり、2500㍍半径のカーブがある東海道新幹線では、270km/hの営業運転が限界である。

Img_2694  300系新幹線のぞみ号が米原駅を通過するのは0947時。300系新幹線というと、こだま号の運用というイメージがあるが、270km/h運転を実現した300系は、一部では、のぞみ号運用にも対応可能である。こだま号運用される300系と同じ車両なのか、と思うほど、高速で通過する300系の姿は印象的だ。新幹線特急電車というだけあり、やはり300系も世界に誇る高速車両ということだ。

Img_2693  300系新幹線まで、東海道新幹線が運用する全系列の新幹線があ、のぞみ号として米原駅を通過するまで、最初の500系から数えて12分。0935時から0947時までの12分間は、500系、N700系、700系、300系の通過が撮影出来る米原駅新幹線写真撮影に関して最良の時間帯といえるのではないか、と思ったりする。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
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