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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

日本貨物鉄道(JR貨物)電気機関車群 列島を結ぶ物流網

2007-10-16 11:15:20 | コラム

■貨物列車特集

 貨物列車の有する長大な編成は、力強い印象を与え、鉄道愛好家の中でも貨物列車ファンが多いと聞く。確かに、全長の長さでいえば、交通機関の中でも最大の長さを誇っているのではないか、というわけで貨物列車特集である。

Img_4318  写真は、EF200系電気機関車。日本国有鉄道からJRに民営化後、新しく発足した日本貨物鉄道は、輸送能力の増大に対応するべく新型電気機関車を導入した。そのうちの一つが、写真のEF200系で、1992年から量産が開始されている。21輌が生産され、高い出力と洗練されたデザインが人気を集め、1993年に鉄道友の会よりローレル賞の受賞をうけている。

Img_4307  車体性能は、当時最大の1600㌧牽引を可能としており、更にVVVFインバータ制御方式の採用など、今日の電気機関車設計の基本形を完成させている、この制御方式の採用には、貨物列車運行に際して高加速高速走行が実現しなければ、在来線の高速運行に支障をきたすという配慮があったといわれる。

Img_4324  EF210系電気機関車。正確にはEF210系100番台、この電気機関車はEF200系電気機関車に続いて開発された電気機関車である。導入は1996年より開始され、特に1600㌧牽引が変電設備などの外部的要素から実現が困難であったということもあり、牽引能力を1300㌧に抑える事でコスト低減を実現させた。

Img_4325  EF210系100番台と初期の0番台の端的な相違点は、架線から伝記を受けるパンタグラフが、従来型のパンタグラフからシングルアーム式パンタグラフに変更されている点である(ただし、100番台初期生産車の写真を見ると従来型パンタグラフを搭載しているものもあるのだが)。0番台は18輌、100番台は35輌が運用されているようだ。

Img_4333  写真は電気機関車EF66系100番台の電気機関車。正確にはEF66系100番台二次車。EF66系といえば、1966年より導入が開始され、貨物以外にも例えば寝台特急“なはあかつき”を牽引していた国鉄電気機関車であるが、この100番台は1989年より生産が開始された電気機関車である。

Img_4334  最初に掲載したEF200系と繋がるデザインを有しており、一次車、二次車と併せ33両が運用されている。日本貨物鉄道株式会社Webサイトなどをみると、その扉絵に広大な貨物車輌基地の様子が出ているが、文字通り物流を大量に陸上を輸送するには鉄道輸送の重要性は高く、特にトンあたりのCO2排出量の少なさは、今後もその需要が下がらない証といえるだろう。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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