■新幹線に関する話題
同期のHakase氏と話していたら、500系新幹線の山陽新幹線区画“こだま号”運転移行の情報を戴いた。300km/h運転が主柱である500系が“こだま号”運転ということは用廃は遠くないのだろうか。
さて、今回の目玉は、いよいよ300系新幹線の用途廃止が本格化するという情報である。300系用途廃止について、その意義は、N700系新幹線の導入により、700系新幹線と運用の二分化を行うことでコスト低減を目指すという目的があるようだ。これにより、100系新幹線の250km/hの壁を破り高速運転能力を向上させた300系新幹線の用途廃止は急速に進むこととなる。
東海道新幹線の運用する300系新幹線については2011年までに全車用途廃止となる計画だ。なお、現行ではJR西日本が運用する300系新幹線については発表されていない。他方、東海道新幹線の“こだま号”運転は、自動的に700系が主体となるのだろう。
京都近傍の新幹線に関する話題をもう一つ。滋賀県栗東市に建設を計画し、中止が内定していた新駅“南びわ湖駅”が明日、滋賀県栗東市促進委員会にて正式に中止が決定されるようだ。京都~米原間の68km区間は駅の間隔としては東海道新幹線で最長ということから新駅の構想が持ち上がった。
他方、京都~米原間は新快速で50分(直通毎時二本)運行されている。新駅建設予定地に近い琵琶湖線草津駅まで、京都駅から新快速で18分(毎時四本運行)、快速・普通で22分、米原から草津までが新快速で31分である。また、“こだま”“ひかり”の停車駅が毎時計二本、“のぞみ”を利用する場合は、京都駅か名古屋駅で乗り換える必要もある。
新駅設置に伴う230億円の費用のうち、自治体負担に関する不合意が中止の大きな要素の一つといわれるが、JR東海道線(琵琶湖線)、から東海道新幹線が離れていることも問題で、琵琶湖線から草津駅にて草津線に乗り換え、栗東市が計画している草津線の新駅から徒歩400㍍という低い利便性も背景にあるのではないだろうか。なお、琵琶湖線栗東駅から1.25km、新快速の停車する草津駅からは2.2km。
他方で、“南びわ湖駅2012開業”の看板は遠からず撤去されるのだろうし、撮影するなら今の内ということは確かだろう。
HARUNA
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