漢方ブログランキングに参加しています。
1日1クリックをお願いします
前回の続きの部分から人迎脈口診の記載になるのですが,
その前に素問・霊枢における人迎脈口診について考察して
みたいと思います。
以前書いたように,人迎脈口診について記載が有るのは
素問 陰陽別論 第七
六節蔵象論 第九
腹中論 第四十
霊枢 終始篇 第九
経脈篇 第十
禁服篇 第四十八
ところで内経の編纂は素問チームと霊枢チーム,別々の人達が
やったのではないかと言われています。そして脈診については
霊枢......人迎脈口診
素問......いろいろな脈診
が記載されていますが,素問の三篇に記載されている部分は前後の
文との関連も薄く,不自然なかんじです。
島田隆司先生も,
「時代的にも前漢初,中期のものと思われる素問の篇に,後漢の霊枢
のものと考えられる人迎脈口診が入っているのは後人の付け加えで
あると考えられる。」
という御意見だったようです。
霊枢の根底に流れる思想であるにもかかわらず,実際の臨床ではあま
り使われていないようでもあります。
首と手首という離れた場所の脈を診ることにより体の中のおおまかな
バランスを判断することはできるかもしれませんが,大きさの違う脈を
「一倍,二倍,三倍....」などと比較できるのか疑問です。
今の時点では,やってもあまり臨床に応用できなさそうだな,というのが
正直な感想です。でも,一度まとめておけば,いつか何かの気付きがある
かもしれないので,
「完成したら壊す砂マンダラを作るチベット僧」になった気分で次回
まとめてみようと思います。
1日1クリックをお願いします
前回の続きの部分から人迎脈口診の記載になるのですが,
その前に素問・霊枢における人迎脈口診について考察して
みたいと思います。
以前書いたように,人迎脈口診について記載が有るのは
素問 陰陽別論 第七
六節蔵象論 第九
腹中論 第四十
霊枢 終始篇 第九
経脈篇 第十
禁服篇 第四十八
ところで内経の編纂は素問チームと霊枢チーム,別々の人達が
やったのではないかと言われています。そして脈診については
霊枢......人迎脈口診
素問......いろいろな脈診
が記載されていますが,素問の三篇に記載されている部分は前後の
文との関連も薄く,不自然なかんじです。
島田隆司先生も,
「時代的にも前漢初,中期のものと思われる素問の篇に,後漢の霊枢
のものと考えられる人迎脈口診が入っているのは後人の付け加えで
あると考えられる。」
という御意見だったようです。
霊枢の根底に流れる思想であるにもかかわらず,実際の臨床ではあま
り使われていないようでもあります。
首と手首という離れた場所の脈を診ることにより体の中のおおまかな
バランスを判断することはできるかもしれませんが,大きさの違う脈を
「一倍,二倍,三倍....」などと比較できるのか疑問です。
今の時点では,やってもあまり臨床に応用できなさそうだな,というのが
正直な感想です。でも,一度まとめておけば,いつか何かの気付きがある
かもしれないので,
「完成したら壊す砂マンダラを作るチベット僧」になった気分で次回
まとめてみようと思います。