平地治美の漢方ブログ 

漢方(漢方・薬膳・鍼灸...)全般についてのブログです。コメント大歓迎。

占い師・中島多加仁先生

2009年07月28日 | 処方・症例



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原宿の人気占い師・中島多加仁(なかしまたかひと)先生が治療にいらしてくださり、その時の経過を御自身のブログに書いてくださっていました。
病からの気付きや学びについての先生の思いがよく表現されていて面白いです。

そして「鍼が痛い!」とブログに書かれてしまいましたが、

「ひどい状態だったので荒療治を使わざるを得なかった」

と、言い訳させてください(笑)。

魂のデトックス
ほぼ完全復活!


ちなみに処方は托裏消毒飲(たくりしょうどくいん)でした。
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佐賀藩の医学

2009年07月26日 | その他



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三考塾、西巻明彦先生の医史学の講義がとても楽しいです。

先月と今日は佐賀県の医学の歴史について。

佐賀県。あまり縁がなく、地図でもすぐに「ここ!」と指差す自信はありません。数年前のはなわさんの「佐賀県」という歌が面白かったな。。というレベル。しかし西巻先生のお話で、医学の歴史においては特別な場所だったということを初めて知りました。

明治維新で漢方医は廃絶、西洋医学を修めた医師にのみ医師免許を与えるという制度が確立されましたが、その設立モデルは佐賀にあったというのです。

江戸時代までは医学と言えば漢方でしたが、佐賀藩は蘭方医を範囲として雇っています。そしていち早く種痘の接種に成功し、そこから日本全国に種痘が広がっていきました。

そして医師には「医業免札制度」を設け、合格すれば禄をもらえ地位を与えられるという制度を実施しました。これは後に明治になって全国的に採用された「医術開業試験制度」の雛形となっています。さらに佐賀藩は「漢方をやめて西洋医学をやらなければ医業を禁ずる」という漢方禁止令を明治政府より以前に通達していたようです。
(ちなみにこの通達を出した「好生館」は現在は佐賀県立病院好生館となっています。歴史とは皮肉なもので後にここが真っ先に「東洋医学科」を設立してしまい、国は認めざるを得なかったとか。)

上流階級の人には勉強していなくても免許を与えてしまっていたりという、悪いモデルもここにあったようです。


良くも悪くも「日本の医療制度の原型は佐賀にあった」ということを学んだのでした。
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出産前後の漢方

2009年07月13日 | 処方・症例



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今日は数年前に漢方の授業を担当させていただいたOさんが、第二子出産ということで来店してくれました。

以前授業で出産時の漢方の話をしたところ、早速第一子出産時に「マクリ(甘連大黄紅花湯)」を試してくださったのでした。




今日はマクリの他に


「五積散(ごしゃくさん)」


もプレゼント。出典の「和剤局方」に


「難産の場合、酢と一緒に服用すると良い」


という記載があるのです。

今回はスルッと産まれるといいですね。


そして産後は


「芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)」


産後の悪露を排出し、血虚を補います。


産後の便秘対策には「膠飴」。


血虚で便秘する場合、センナや大黄では強すぎるので私はこの膠飴をおすすめすることが多いです。もう少しひどければ麻子仁丸や乙字湯なんかも良いですね。

元気な赤ちゃんの誕生を、楽しみにしています。
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入れ墨由来の文字「辛」

2009年07月07日 | その他



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「辛」という字は入れ墨を入れる針であり、その時の痛さから「つらい」になり、味覚も刃物で刺される感じから「からい」となったそうです。
昔、入れ墨は刑罰であり、罪人に入れるものでした(以前に行った、日光江戸村の罪人の人形の額に「犬」と彫ってあったのを思い出しました)。
「妾」という字は「辛+女」で女の奴隷、「僕」「童」も辛から派生し,いずれも男の奴隷を表していました。
「言」も「辛+口」....辛(入れ墨の刃物)を横において,神に誓う。


このことを知ると、十干の辛金のイメージも少し変わってしまいそうですが....
(庚金=武器になる鉄鋼、辛金=宝石と習いましたが、辛金も庚金的な要素が多そうです。例えば「懐に小刀を隠し持っている美人」といった感じでしょうか。)

こんど、占い系の先生方に聞いてみようと思います。


入れ墨は歴史を含めて奥深いですね。

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人気検索ワード

2009年07月06日 | その他



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月300円で「gooブログアドバンス」に加入すると、どんな検索ワードで私のブログにたどり着いてくださったがわかるようになります。このところ、意外な言葉がダントツでトップに君臨し続けています。

その言葉とは。。。「入れ墨」です。

数週間前のある日などは訪問者158人中39人が「入れ墨」からのお客さまでした。なんかこのブログ、違った方へ走っているのでしょうか。しかし、いろいろな方が訪れてくださるのは嬉しいことです。

試しに「入れ墨」で検索してみると、私のブログが2ページ目に出てくるではありませんか。

そしてついでに他のサイトをいろいろ見てみると私の知らない世界が広がっていてこれまた面白い。

・ディスポ針を使っているところも増えてきている
・消すのは大変
・入れ墨がらみの事件(寝ている間に顔に56個の星形を彫ってしまったとか)


そして昔は入れ墨は刑罰の一つで、そこから派生した漢字もあるようです。
(「入れ墨」からこういう学びがあるとは思わなかった)
明日は諸橋大漢和辞典で調べた「辛」について書きます。
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ボイストレーニングと五行

2009年07月05日 | その他



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今日はボイストレーニングで、詩の音読を録音しました。

四月から通い始めた教室では、毎回「体作り」ということで半分以上がストレッチや体操のようなことをやっています。

(今、書店に並んでいる日経ビジネスアソシエには主宰の楠瀬先生のCDが付録でついていて、トレーニングの仕方も紹介されています。)


日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 7/7号 [雑誌]

日経BP出版センター

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毎回、1時間くらいストレッチをしてから「ア~」とか「エ~」とか地に響くような低い音声を腹式呼吸で出す、ということをひたすらやるのです。私は高校~大学時代は体育会でバドミントンをしていたので、こういった地道な修行系の練習は割と好きなのですが、


「これで果たして声が良く出るようになるの?」


という疑問は持っていました。

上達はともかく、レッスンをした日は体がすっきりしてよく眠れるので、このごろは体操教室に行くような感覚で通ってました。

ところが二ヶ月前と同じ詩を読んだのですが、明らかに声が出しやすくなっているのを感じました。

低い音を出す練習しかしていないのに不思議です。


これは五行色体表の五音や五声とも関係があるのではないでしょうか。


水=腎=うなる


の訓練は「陰」に該当し、その後の高い音域は「陽」に該当するように思うのです。

先生も「低い音域がしっかりしないと高い音域も出ない」というようなことをよく仰っています。


新しいことを習うとまた新しい世界が開けて、今までやってきたこともまた違った視点で見ることができるようになり、楽しいものです。







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軟膏作りと天候

2009年07月01日 | 処方・症例



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ここのところ軟膏教室はお天気に恵まれないことが多いのですが、昨日の軟膏教室もまた雨でした。

華岡青洲先生の「春林軒膏方便覧」には

「雨、風の強い日に作るのは良くない」

と有ります。

湿度が高く劣化しやすくなるからでしょう。


しかし、昨日も前回も、晴れの日に作ったものと全く遜色ない出来でした。

現代はエアコンで温度や湿度を調節できるのでもしかしたらそんなに影響ないのかもしれません。

また、「雨の日だからいつもより慎重に作ろう」という意識が働き、重合させる時間を普段より多めにしたりするせいかもしれま

せん。


昨日は特に当帰膏の出来が良く、家に帰ってから練ったものは美しく輝いています。

参加してくださった皆様、昨日勉強したいろいろな用途に使ってみてくださいね。
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