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朱丹渓の「丹渓心法」には次のような意味の記載があります。
「婦人で太っているものの多くは妊娠しない。
体の中に脂膜があるために子宮を閉塞し,月経が正常でないためである。
太っていると,湿痰が多いためである。
この湿痰を上手に排出する薬剤を服すべきである。」
確かに,太っていると妊娠しにくいのかなという印象はあります。
また不妊に良いとされる処方は補剤が多く、このような痰湿の多い方が服用すると逆効果でしょう。
寺師先生は太っている患者さんには体重を落とすような食生活をするよう指示し
大柴胡湯+桂枝茯苓丸
という組み合わせを多く使っていらっしゃいました。
しかし,このごろはこの処方を服用できる体力の充実した患者さんは減っているように思います。
ですので私は
九味半夏湯
猪苓湯
桂枝茯苓丸+桃核承気湯
等をよく使います。
「これを飲むと妊娠する」といった謳い文句のお茶などをがぶ飲みするのは,このタイプに摂っては逆効果です。
水分はちょっと物足りないくらいに控えるのも重要です。